遺品整理の代行~業者の選び方・サービス内容・費用相場~
遺品整理は多くの人にとって「ほとんど経験がない」もの。元の作業内容自体が膨大な上、経験も乏しく、さらに精神的なショックを受けているという「三重苦」の中で、こなさなければいけない仕事です。
このため「遺品整理は自分でするのでなく、代行会社に依頼したい」と考える方も多いでしょう。そのとき、多くの人が気にするのは下のような点かと思います。
- どのような種類の業者に依頼すればいいのか
- 業者の選び方のポイントは何か
- 大体いくらくらいかかるのか
- 何を、どのくらいまで代行してもらえるのか
当記事では上記の4つのポイントを中心に、遺品整理代行を依頼する際に知っておくべき内容を解説していきます。遺品整理の代行を業者に依頼しようと考えている方には、きっと参考にしていただけるでしょう。
- 遺品整理を代行できる業者の種類は?4つのタイプを解説
- 遺品整理専門業者(特殊清掃も含む)
- 不用品回収業者(リサイクル業者)
- 清掃代行業者(特にゴミ屋敷専門)
- 便利屋(何でも屋)
- どんな業者がおすすめ?遺品整理代行会社の選び方・3つのポイント
- 遺品整理士認定協会の「優良事業所」に指定されている
- 遺品整理士の有資格スタッフが在籍している
- 見積もり・作業の料金が明瞭である
- 大体いくらかかる?遺品整理費用の相場
- 基本料金…2万4000円~20万円程度(間取りによる)
- 特殊清掃…2万9000円~(状況による)
- 遺品供養…無料~数万円(合同供養は0円)
- 何をやってもらえる?遺品整理代行の主な内容
- 遺品仕分…権利書・貴重品の探索なども含む
- 遺品供養…合同供養・個別供養など
- 遺品買取…貴金属から家電製品まで何でも査定
- こんなサービスも!遺品整理代行のオプション
- 特殊清掃・消臭工事
- ごみ屋敷の片付け
- ハウスクリーニング・リフォーム
- 清掃だけじゃない!法律・不動産系の遺品整理代行
- 各種手続き・相続代行
- 生前整理・老前整理
- 不動産整理
- まとめ
遺品整理を代行できる業者の種類は?4つのタイプを解説
遺品整理の代行をプロに依頼するとき、まず気になるのは「どんな種類の業者が、遺品整理を代行してくれるのか」という点でしょう。ここでは、遺品整理を代行できる業者の種類で、主な4タイプを紹介していきます。
遺品整理専門業者(特殊清掃も含む)
文字通り、遺品整理を専門として手がける業者です。一番信頼できるのは、このような専門業者といえるでしょう。
不用品回収や清掃の代行業者でも、遺品整理の実績が豊富であれば信頼できます。しかし、やはり「ただの不用品回収」「ただの清掃」と、遺品整理はまったく異なるものです。
特に下のような内容は「完全に遺品整理ならでは」のサービスであり、これらを依頼するときには、遺品整理の専門業者がベストといえます。
- 遺品のご供養
- 貴重品・権利書などの探索
- 各種手続きの代行(特に相続)
- 不動産の整理
- 生前整理・老前整理
通常の不用品回収や清掃の業務を請け負っていると、これら「遺品整理独特のサービス」の経験値で、大きな差が出ます。そのため、特に上記のようなサービスを依頼したいときには、専門業者に頼むべきといえるでしょう。
不用品回収業者(リサイクル業者)
不用品の回収業者も、遺品整理の代行を引き受けていることが多いもの。不用品と遺品はもちろん違うものですが、不用品がもっとも大量に出るタイミングは、親などが亡くなった時です。
そのため、不用品回収業者が遺品整理を代行することは、しばしばあります。そもそも、現在は遺品整理の専門会社として活動している業者も、以前は「不用品回収業者だった」というパターンが多くあるもの。「ニーズが多いことに気づき、遺品整理専門に切り替えた」というケースはかなり見られるのです。
リサイクル系が代行することは、やや少ない
「不用品回収業者」といっても、あえてジャンル分けするなら「清掃系」と「リサイクル系」があります。リサイクル系の色が強い業者の場合、遺品整理の代行を手がけることは少ないといえます。言うまでもなく、遺品整理のメインはリサイクルではなく、あくまで「片付け」だからです。
このあたりの線引きは、国家資格などの区分けがない以上、明確にはできません。その業者のホームページの内容や実績などを見て「どちらかというとリサイクル系だな」と感じたら、他の業者を優先して検討する方がいいでしょう。
清掃代行業者(特にゴミ屋敷専門)
清掃の代行業者は、かなり古くからある仕事です。それこそ鎌倉時代などの日本史の中でも、何らかの形で存在していたでしょう。
そのような清掃業者ですが、遺品整理の代行を手がけることも多くあります。この形態も不用品回収業者と同じく、以前は「少し変わった清掃のパターン」として、遺品整理の依頼を受けていたものです。そこからニーズの多さに気づき「遺品整理専門になった」という業者が、やはり多く存在します。
「ゴミ屋敷系」は、特に遺品整理向き
清掃業者の中でも「普通の掃除」を引き受ける会社と「ゴミ屋敷や孤独死現場などの、特殊な現場」を引き受ける会社があります。想像はつくと思いますが、後者の方が遺品整理には向いています。
ただ、これは遺品整理の現場の状況にもよるのですが「普通の綺麗な部屋」だったら「普通の業者」に依頼することになります。逆に孤独死や自殺などで「特殊な状態」であれば、後者の清掃業者に依頼することになります。
(特殊清掃の業者の料金などは、下の記事で詳しく解説しています)
便利屋(何でも屋)
便利屋はいわゆる「何でも屋」で、文字通り「どんな仕事でも」引き受けます。昔はこの「どんな仕事でも」という部分に注目され、遺品整理や特殊清掃を依頼することが多くありました。
しかし、現代では「普通の便利屋」はそれほど遺品整理の代行を手がけなくなっています。遺品整理を得意とする便利屋は、そのまま「遺品整理の専門業者」になったケースが多いためです。これは下の辞書の説明の最後の部分でもわかります。
客の依頼を受けて用事を代行する業者。依頼される用事の内容はさまざまで,引越し手伝い,清掃,営繕などから,コンサート・チケット取り,電話番,犬の散歩などもある。便利屋という名称と業種が定着してきたのは昭和50年代半ばで,以降それぞれの内容に専門化した代行業も発展している。飲酒した人に代わって車を運転し,人と車を送り届ける運転代行や家の掃除などは専門業者も多い。
コトバンク「便利屋」
「掃除などは専門業者も多い」という説明どおり、特に遺品整理という特殊分野については「専門業者に業態を切り替えた」というパターンが多いのです。そのため、近年では遺品整理を便利屋に頼むケースは減っています。
地方など、専門業者が少ない地域ではまだ見られる
しかし、今でも地方の人口が少ない地域などは、遺品整理の専門業者が存在しないケースが多くあります。「存在するものの事務所が遠いため、近場の便利屋に頼む方が有利」ということもあるでしょう。
そのような地域では、まだ遺品整理の代行で便利屋が活躍する余地もあります。しかし、全国的には便利屋はこのような「補完的な業態」と思ってください。
どんな業者がおすすめ?遺品整理代行会社の選び方・3つのポイント
ここまで説明してきた通り、遺品整理の代行は専門業者に依頼するのがベスト。しかし、その中でも「どのような業者に依頼すべきか」という選び方を知りたい人も多いでしょう。
ここでは、そのような疑問に答えるために「遺品整理代行業者の選び方」を3つ解説していきます。
遺品整理士認定協会の「優良事業所」に指定されている
遺品整理の協会で代表的な組織として「一般社団法人・遺品整理士認定協会」があります。同協会は「優良事業所」を認定していますが、これに選ばれている業者は信頼できます。
この認定は現在、日本全国で863社が受けています。遺品整理の会社自体が多いので「数が多い」と思われるかもしれませんが、これは相当に厳選されたものです。
当然ながら、厳選した企業だけを登録しなければ、どこかの業者がトラブルを起こすことで、登録されているすべての会社が、信用を落としてしまうことになります。そのようなリスクを防ぐためにも、相当に高い水準で信頼できる業者しか、(当然のことながら)登録されないのです。
そのため、こうした認定を受けているというだけでも、一定以上の信頼をおける業者といえるでしょう。
遺品整理士の有資格スタッフが在籍している
遺品整理は「組織」としての資格はありません。しかし「個人」としての資格はあります。上の段落で説明した「遺品整理士」です。
認定協会の「優良事業所」になっている時点で、その会社には遺品整理士が在籍しているといえます。団体名が「遺品整理協会」ではなく「遺品整理士認定協会」だからです。
そのため、優良事業所に認定されているなら、この選び方については「自動的にクリア」しています。この選び方で見るべきケースは「優良事業所に認定されていない業者を比べるとき」です。
自分の地域に優良事業所が存在しないときに
「優良事業所に頼むのがベストとわかっていても、うちの地域では該当する会社がない」ということもあるでしょう。基本的にどの都道府県でも存在はするのですが、市区町村によっては存在しない地域もあります(認定の基準が厳しい以上、それは当然であり良いことです)。
そのような場合、近場の「優良事業所でない業者」を比較して選ぶことになるでしょう。そのようなとき、次に見るべき基準が「遺品整理士が個人として在籍しているか」です。
会社として優良事業所の認定は受けていなくても、個人だけは有資格者のスタッフが在籍していることがしばしばあります。そのような会社は、少なくとも有資格者が1人も在籍していない会社よりは信頼できるといえるでしょう。
(なお弊社みらいプロセスも、もちろん遺品整理士が在籍しております)
見積もり・作業の料金が明瞭である
遺品整理に関しては、トラブルも多く報告されています。
- 法外な見積もりなので断ったが、見積もりだけで料金を請求された
- 見積もりにない高額な費用を、作業後に支払うように言われた
このように「料金が不明瞭」というトラブルが多いのです。このため、遺品整理の代行を依頼するときは、どんなタイプの業者であっても「見積もりや作業の料金体系が明確になっている」という基準で、選ぶ必要があります。
いい業者は必ず料金体系を明示する
上の段落の説明を読んで「いい業者でも、料金を明示していないところがあるかもしれない」とい思うかもしれません。確かに、そのような業者もゼロではないでしょう。
しかし、基本的に良い業者はすべて料金体系をわかりやすく明示しているもの。これは「お客様の立場になって考えれば、自然とそうすること」だからです。
遺品整理は、身近な買い物ではありません。「大体このくらいが相場」というのが、多くの人にはわからないのです。
そのため、料金のおおよその相場を明示し、見積もりも無料で対応するのがマナーだといえます。遺品整理の料金は「状況による」ということが多いので、見積もり自体は必ず必要です。しかし、その見積もりで料金をとられるなら、多くの人にとって遺品整理の利用はきわめてハードルの高いものになってしまうでしょう。
このような理由から、料金を明確にするだけでなく、見積もりも無料で対応しているのが、いい業者の条件の一つといえます。このような基準で、遺品整理を依頼する業者を選ぶようにして下さい。
大体いくらかかる?遺品整理費用の相場
遺品整理の代行をプロに依頼すると決めたとき、多くの人が気にするのは「費用」でしょう。ここでは、遺品整理代行の費用相場を解説していきます。
基本料金…2万4000円~20万円程度(間取りによる)
遺品整理の費用でメインとなるのは「基本料金」です。この金額は業者によって千差万別ですが、弊社みらいプロセスの場合は下のような金額になっています(2019年5月末時点)。
間取り | 費用 |
---|---|
1K | 24000円~ |
1LDK | 69000円~ |
2LDK | 11万9000円~ |
3LDK | 13万9000円~ |
4LDK | 18万9000円~ |
主な間取りの費用のみ抜粋しましたが、1DK・2DKなど、それぞれの間取りごとに細かく費用の目安が決められています。詳しくは下のページをご覧ください。
他の専門業者でも、上記のように「間取りごとに相場を決める」というのが一般的です。そして、弊社の料金は関東エリア(埼玉県・東京都・神奈川県・千葉県)で最安値であるため、上記の相場は「関東最安レベルの金額」と考えてください。
(つまり、他社様ではもう少し高くなる可能性もあります)
特殊清掃…2万9000円~(状況による)
故人が孤独死をされて、発見が遅れてしまったケースなどでは、特殊清掃が必要になることもあります。この費用は2万9000円からが相場です(弊社の料金設定)。
言うまでもなく、孤独死というのは現場の状況によって清掃の必要度合いが変わります。消臭作業が必要であれば、もっと高額になることもあります。
消臭作業が必要な特殊清掃については、下の記事を参考にしていただけたらと思います。
遺品供養…無料~数万円(合同供養は0円)
遺品供養は「合同供養なら無料」という業者が存在します(弊社も無料です)。そして、個別供養についてはどの業者でも料金が必要となります。
この金額は、たとえば「僧侶を自宅にお呼びする」という形の場合、2万円からとなります(弊社の金額)。実際の金額は、下のような諸条件によって変動するものです。
- 自宅とお寺・神社の距離(遠いほど僧侶の出張費が高くなる)
- 宗教・宗派・寺社のルール(それぞれで大体の相場がある)
- 供養の時間・内容(長く高度な内容ほど高くなる)
これらによって金額が変わるというのは「普通のこと」なので、理解していただきやすいでしょう。最終的にいくらになるかは、その宗教・宗派などによって千差万別であるため、まずお気軽にご相談いただければと思います。
何をやってもらえる?遺品整理代行の主な内容
遺品整理の代行を業者に依頼するとき、気になるのは「何をどこまでやってもらえるのか」という点でしょう。ここでは、遺品整理の代行サービスの内容を解説していきます。
遺品仕分…権利書・貴重品の探索なども含む
まず、もっとも基本となるのが「遺品の仕分け」です。遺品整理と聞いて多くの人が想像するのはこの作業でしょう。
仕分け自体は「普通の片付け」と同じです。もちろん、その品物はすべて「遺品」であるため、通常の片付けよりも心を込めて、丁寧に行うことが要求されます。
相続の鍵となる権利書・貴重品などを捜索する
遺品の仕分けで特に重要な作業の一つが「貴重品の捜索」です。具体的には下のようなものを特に見落とさないように探します。
- 不動産の権利書(登記識別情報など)
- 預貯金の通帳
- 実印(印鑑)
- 保険関係の書類
他にも多くありますが、主だったものは下のようなものです。これらは、遺産分割協議でも必要となる書類なので、特に遺産分割を個人の生前にしていないときは、これらの書類を早めに見つける必要があります。
相続税の申告には「亡くなってから10ヶ月以内」というルールもあり、この期限が迫っているときには、これらの資料が最優先で必要です。そのようなケースでも、こうしたアイテムを探す術に長けている遺品整理の代行業者は役立つ存在といえるでしょう。
遺品供養…合同供養・個別供養など
すべての遺品を保管する(あるいは買取りに出す)ことはできません。どんなご家庭でも、一定量の遺品は「処分」することになります。
そのような遺品については、供養を行います。供養の形式は大別して下の2通りです。
- 合同供養…他の方の遺品と合同で供養する
- 個別供養…その方の遺品だけで個別に供養する
個別供養の場合は、自宅に僧侶が来ることも多いため「自宅供養」と呼ばれることもあります(お寺・神社での個別供養も可能です)。
上のように分けると「個別供養の方が合同供養より上」と思われるかもしれません。しかし、本来神仏はそのような儀式にこだわるものではないのです。そのため、あくまで「故人様とご遺族の好みの問題」であり、どちらのやり方が良い・悪いということはありません。
合同供養については、無料で対応している業者も存在します。弊社みらいプロセスも無料でご対応しております。
供養の内容は「お焚き上げ」が多い
供養のやり方は宗教・宗派によってそれぞれです。また、故人やご遺族の価値観や好みにも影響されます。
しかし、一般的には(現代の日本では)お焚き上げが多いものです。これは主に仏教ですが、神道の形式でのお焚き上げもあります。
お焚き上げについては下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方はこちらを参考になさってみてください。
特殊な遺品は、それに合わせた供養を行う
遺品の中にも、特殊なものはいくつかあります。たとえば神棚や仏壇などです。
こうしたものは、家族や親戚のどなたかが亡くなっても、残された方が引き取って手入れをしていく、というのが今までの日本では一般的な形でした。
しかし、現代は下のようにさまざまな事情によって、それができないケースも増えています。
- 「家系を守る」という概念が薄くなった
- 海外赴任が増えた
- 日本全体で昔のような経済的余裕がなくなった
- 「神仏に対する信仰心」が薄くなった
実際、今の30代や40代の人で「先祖代々の仏壇を守らなければ」という義務感を持っている人は少ないでしょう。このような理由から「親の遺品で仏壇があったけど、誰も管理できないので処分したい」というケースは増えています。神棚などについても同様です。
このような仏壇・神棚などの特殊な遺品については、それぞれの宗教・宗派で定められた方法で供養を行います。仏壇の供養については、下の記事で詳しく解説しています。
神棚の供養と処分については、下の記事を参考にしていただけたらと思います。
神棚の処分方法は5つ!神社・業者での費用相場、粗大ごみのルールなどを解説
遺品買取…貴金属から家電製品まで何でも査定
遺品の中には、金銭的価値の高いものもあります。例えば下のようなアイテムです。
- 腕時計
- アクセサリー(指輪・ネックレスなど)
- カメラ・レンズ(主に一眼レフ)
- 骨董品
こうしたものについては、当然ながら「買取りを依頼したい」と思う人が多いでしょう。こうした品物の買取りについては「古物商許可」が必要であり、この免許を持っていない業者では買取りができません。
そのため、すべての代行業者が買取りをできるわけではありませんが、優良事業所に認定されるような遺品整理業者であれば、大抵はこの免許を持っています(もちろん弊社も持っています)。
そのため、業者を選ぶときで特に「買い取ってほしい品物がある」というときには、業者が古物商許可を持っているかどうかも、チェックするといいでしょう。
(免許番号が明記されていない業者が買取り対応をうたっていたら、それは違法営業の可能性があるので注意してください)
なお、このような腕時計・指輪などの高価な遺品については、「形見の品をもらう」という口実で、家族・親族などが無断で持ち出してしまうことがあります。そのようなことをされないための注意点などは、下の記事を参考にしていただけたらと思います。
家電製品や家具も買取り可能
上の段落であげたような時計・アクセサリーなどは、買い取ってもらえることを誰でもイメージしやすいでしょう。しかし、家電製品や家具となると「買い取ってもらえるのだろうか」と不安になる人が多いかと思います。
通常ならそのような不安はないでしょうが、何しろ「遺品」です。「死んだ人が使っていた洗濯機など、欲しがる人がいるのだろうか…」という不安を持つ人は少なくありません。
しかし、これらの遺品についても問題なく買取可能です。もちろん業者の方針にもよりますが、古物商の免許を持っている業者であれば、半分以上は対応しています。
事故物件の不動産と違い、こうした家電・家具のリサイクル販売については「告知義務」がありません。「孤独死した方が使っていたものです」などと、買い手に説明する必要がないのです。
このため、家具・家電としての機能がまったく問題ないものであれば、通常の不要品と同様に買い取ってもらえます。弊社でももちろん買取りに対応していますので、お気軽に査定をご依頼ください。
家族・親戚などが勝手に処分しないように注意
こんなサービスも!遺品整理代行のオプション
ここまで説明してきた基本的なサービスに加え、遺品整理業者はさらに多彩なサービスも代行することができます。ここではその「オプション」の例を解説していきます。
特殊清掃・消臭工事
亡くなられた方が孤独死をされていて、発見が遅れてしまった場合には、特殊清掃が必要になることがあります。特に腐敗臭が壁などに染み付いてしまった場合には、消臭工事も必要です。遺品整理の代行業者の中には、こうしたサービスも提供しているところがあります。
ごみ屋敷の片付け
故人がお部屋・自宅をごみ屋敷にされていた場合、その片付けが必要になります。これは特殊清掃に分類されることもありますが、原則として特殊清掃は「孤独死・自殺・殺人」などの事件が起きた現場に適用される用語です。
そのため、ここでは「ごみ屋敷の片付け」は、別のくくりとしています。分類はどうあれ、ごみ屋敷の片付けについては、普通の遺品整理や清掃とは異なるノウハウが必要です。
このため、特にごみ屋敷の清掃実績が豊富な業者に依頼するようにしましょう。
ハウスクリーニング・リフォーム
故人が孤独死されていたケースや、家をごみ屋敷にしていたケースでは、一般的な特殊清掃だけでなく「徹底したハウスクリーニング」が必要になることもあります。場合によっては、ハウスクリーニングでは間に合わず「リフォームが必要になる」こともあるでしょう。
特に後者は賃貸物件の場合「原状回復」が必要になります。これは賃貸物件の退去を経験した方ならよくご存知でしょう。
こうした孤独死の原状回復については、下の記事を参考にしていただけたらと思います。
清掃だけじゃない!法律・不動産系の遺品整理代行
遺品整理代行のサービス内容は、ここまで紹介してきた「清掃・片付け系」だけではありません。法律や不動産に関する内容もあります。ここでは、それらのサービス内容を解説していきます。
各種手続き・相続代行
ご家族や親戚の方などが亡くなられると、多くの手続きが必要になります。具体的には下のようなものです。
- 廃車手続き(車・バイクなど)
- 各種契約の解約(携帯電話・公共料金など)
- 生命保険会社への連絡(死亡保険金の受け取りなど)
他にも多くの作業がありますが、これらが一度に降りかかってくるため、それで消耗してしまうご遺族の方も少なくありません。このような手続きを専門業者に代行すると、遺品整理の負担は大幅に軽減されます。
遺産分割協議・相続税申告なども代行してもらえる
業者によっては、さらに高度な遺産分割や相続税申告&納税なども代行してもらえます。これについては、税理士・司法書士などの士業に任せるべき分野です。そのため、ただの専門業者ではなく「士業の専門家と連携している業者」に依頼すべきでしょう。
手前味噌になりますが、弊社みらいプロセスは全国800以上の士業ネットワークを持っており、このような手続きの代行についても、ベストの専門家をご紹介できます。弊社も含め、このようなサービスを提供できる業者に依頼すると、あらゆる手続きをスムーズに終わらせることができるでしょう。
生前整理・老前整理
遺品整理は「亡くなってから」行うものですが、「亡くなる前」に行うものを生前整理といいます。また、老後を見据えて「老いる前から各種の整理をしておく」ことを、老前整理と呼びます。
どちらにしても、遺産の分配をどうするかなど、専門的な知識が必要になるケースが多いものです。また、単純に所持品が多い場合、それらの物理的な整理も必要になります。
遺品整理業者の中には、このような生前整理や老前整理に対応しているところも多くあります。こうした整理の詳しい内容については、下の記事をご覧ください。
不動産整理
故人の「遺品」の中でも、特に規模が大きく扱いが難しいのが不動産。特に実家で一人暮らしをされていた親御さんが孤独死されたケースなど、その空き家をどうするかと悩むお子さんは多いものです。
このような物件の売却などの不動産整理についても、対応できる専門業者は一定数存在します。特に不動産の整理が複雑になりそうな場合、こうしたサービスを提供できる業者に依頼するのもいいでしょう。
(特にこのような悩みに直掩しやすい「孤独死が起きた空き家の後始末」については、下の記事を参考にしていただけたらと思います)
まとめ
遺品整理の代行業者は、この10年ほどで飛躍的に増加しました。それだけ「遺品整理はプロに任せた方がいい」と考えている方々が増えているということです。
もちろん、実際に依頼するかどうかは「コスパも見て決めたい」と考える方が多いでしょう。そのため、まずは良いと感じた業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
弊社みらいプロセスでは、見積もりや各種のご相談に完全無料で対応。関東エリア最安値保証を宣言しているため、他社より1円でも高ければ値引きのご相談に応じることも可能です。
ご質問・ご相談は電話とメールの両方で年中無休で受け付けしております。どのような些細な内容でも結構ですので、まずはお気軽にご相談くださいませ。
遺品整理のみらいプロセスの対応エリア
遺品整理みらいプロセス にお任せください
遺品整理みらいプロセスは、埼玉・東京・千葉・神奈川の遺品整理、生前整理なら即日にお伺い出来ます。お急ぎの方、現場にはいけない遠方の方など、是非ご相談下さい。