遺品整理のお祓い~必要なケース・供養との違い・依頼先の選び方~

遺品整理の現場では、供養だけでなく「部屋のお祓い」をすることがしばしばあります。ご自身が関わる遺品整理で「うちもお祓いをした方がいいのか」と疑問に思う方は少なくないでしょう。

  • どのようなケースで必要なのか
  • なぜ必要なのか
  • 誰にどう依頼すればいいのか

このような疑問が浮かぶことが多いかと思います。この記事ではこれらの疑問への答えを中心に「遺品整理での部屋のお祓い」について解説していきます。

遺品整理で部屋のお祓いが必要になるケース

お祓い

まず気になるのは「どのようなケースでお祓いが必要なのか」ということでしょう。ここでは前提から説明していきます。

「絶対に必要」という条件は何もない

まず大前提を説明しておくと「お祓いが絶対に必要」というケース・条件は何もありません。しかし、「このようなケースでは、一般的にお祓いをすることが多い」というケースはあります。そのようなパターンを見ていきましょう。

故人が孤独死された場合に、必要なことが多い

故人が普通に亡くなっただけの場合、お祓いをすることはあまりないといえます。しかし、孤独死をされた場合は、必要になることが多いものです。

これについては「お祓いをする理由」の段落で説明しますが「大家さん・ご近所」などの要望もあるためです。もちろん、ご遺族の希望で行うことも多くあります。

(なお、賃貸住宅での孤独死は、お祓い以上に「原状回復」が必要であり、ご遺体の発見が遅れた場合などは特殊清掃も必要になります)

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自殺・殺人・火災による焼死などは高確率で行う

例外的なケースですが、自殺や殺人、火災での焼死などで故人が亡くなられた場合、かなりの高確率でお祓いを行います。このケースは特に、ご近所や大家さんなどからお祓いを求められることが多いものです。

遺品整理後、部屋のお祓いをする理由

遺品整理後に部屋のお祓いをするかどうか考えるとき、特に気になるのは「なぜお祓いが必要なのか」ということでしょう。ここでは、その主な理由を3つ解説していきます。

遺族の気持ちの整理

故人が亡くなったお部屋をそのまま使うにしても、売却や賃貸に出すにしても「何もしないのは気が引ける」という遺族の方が多いでしょう。そのため「気持ちの整理をつける」という目的で、お祓いをします。

ご近所・大家・管理人など関係者の不安をぬぐうため

大家さん/index.html

特に故人が孤独死をされた部屋などは、遺族の方以外も不吉に感じることがあります。

  • 隣家・隣人・賃貸での他の入居者
  • 賃貸住宅の大家さん・管理人さん

もし遺族の方がまったく気にしていない場合でも、これらの関係者の方が気にされているのであれば、その不安をぬぐう方が無難といえます。

絶対にやるべきという義務はありませんが、やった方がトラブルを避けやすいでしょう。このような「第三者に対しての理由」から、お祓いをすることもあります。

(このような孤独死に伴う「後始末」については、下の記事を参考にしていただけたらと思います)

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物件を少しでも売却・賃貸しやすくするため

家とお金

故人が亡くなった部屋を、賃貸に出したり売却したりすることもあるでしょう。このとき、故人が突然死や自殺などをされたのであれば、そのことを借り手・買い手に伝えなければいけません。これは「告知義務」というものです。

このような告知を受けたとき、借り手・買い手が気にするのは「供養はしっかりしたのか」ということでしょう。宗教心がそれほど強い人でなくても、この質問はかなりの確率でするものです。

そのような質問を受けたとき「もちろん、しっかりお祓いをしました」といえる方が、賃貸でも売却でも交渉が有利になるのです。売れやすい・借り手がつきやすいというだけでなく、値段も高めに設定できます。

神社・お寺で供養証明書も発行してもらえる

このような俗世の事情は、神社の神官・お寺の僧侶の方々もよく理解しています。そのため、依頼すれば供養証明書を出してくれるところがほとんどです。

その供養証明書とともに「この神社の神官さんにお願いしました」というと、借り手・買い手の安心感にもつながりやすくなります。

「お祓い」と「供養」の違いは?両方やる必要はある?

供養

遺品整理にともなう儀式では、お祓いの他にも「供養」があります。これについて、下のような疑問を持つ人も多いでしょう。

  • お祓いと何が違うのか
  • 片方やれば、もう片方はやらなくていいのか

ここでは、これらの疑問に答えるために、「お祓いと供養の違い」について解説していきます。

お祓いは「部屋」、供養は「遺品」に対して行う

お祓いと供養は、対象が下記のように異なっています。

  • お祓い…「部屋」に対して行う
  • ご供養…「遺品」に対して行う

部屋というのは、もちろん家や土地を対象とすることもあります。要は「場所」です。

  • お祓い…「場所」が対象
  • ご供養…「物」が対象

上記のような違いと考えて下さい。

供養は大抵行う、お祓いをするかは自由

「両方やるべきかどうか」ですが、結論は下記のようになります。

  • ご供養…基本的に行う(無料で対応できる業者も存在)
  • お祓い…やるかやらないかは自由

お祓いは、普通の亡くなり方だったら行わない、ということも多いものです。孤独死・自殺・殺人などの特殊な亡くなり方をされたケースでは、行うことが多くなります。

お祓いは「神道限定」の儀式

お祓い

「場所を清める」という発想は、神道でも仏教でも両方あります。しかし、お祓いという言葉は、神道だけで使われるものです。これは下のコトバンク(デジタル大辞泉)の説明でわかります。

神に祈ってけがれを清め、災厄を取り除くこと。また、そのための神事。はらい
コトバンク「祓」

「神に祈って」や「神事」という言葉があるように「神道だけで使われる言葉」なのです。

仏教で部屋を清めるのは「加持祈祷」

仏教でも、遺品でなく部屋を清める儀式があります。「加持祈祷」(かじきとう)というもので、「病気・災難を払うための儀式」です。

遺品整理の現場でも「仏式」にこだわるご家庭の場合は、お祓いではなく加持祈祷が採用されます。しかし、ほとんどのご家庭ではそのようなこだわりがないため、神道のお祓いが採用されることが多いものです。

日本人は神道・仏教に儀式をあらゆる場面で混ぜている

これは遺品整理に限ったことではありません。たとえば、家を建てるときには地鎮祭(じちんさい)をします。これは完全に神道の儀式です。

その家が仏教か神道かということに関係なく「マイホームを建てるときは神道で地鎮祭」というのが定番になっているわけです。これと同じ感覚で、遺品整理の清めは神道(お祓い)が一般的になっています。

供養は「神道・仏教の両方」で使われる言葉

場所と違い、物を清める供養については、神道でも仏教でも両方で使われます。これは辞書の説明でもわかるものです。

① 死者の霊に供え物などをして、その冥福を祈ること。追善供養。 「亡父の-をする」
② 仏・法・僧の三宝を敬い、これに香・華・飲食物などを供えること。

コトバンク「供養」

②を見ると「仏教だけ」のように見えるかもしれません。しかし、①の「冥福」という言葉は、神道でも使われます。「冥土」という発想は、日本神話・古神道・現代神道にもすべて登場しているものです。

神社のホームページでもわかる

「神社 供養」と検索すると、各地の神社で下のような案内をされています。

  • 人形供養
  • もの供養
  • 永代供養

その他「ぬいぐるみ供養」などさまざまな内容がありますが、いずれにしても「供養という言葉は、神道でも使われる」ことがわかります。

(人形の供養については、下の記事で詳しく解説しています)

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なお、神道では供養でなく「清祓」(きよはらい・きよはらえ)という言葉を使うこともあります。

やり方はどちらも「お焚き上げ」が基本

遺品供養のやり方ですが、仏教でも神道でも大抵「お焚き上げ」になります。これは「浄火で遺品を燃やして、天に還す」儀式です。お焚き上げの詳細は下の記事で詳しく解説しています。

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遺品整理での部屋のお祓いは、誰に依頼すべき?

部屋のお祓いをすると決めたら、次に気になるのは「誰に依頼すればいいのか」ということでしょう。ここでは、遺品整理でのお祓いの依頼先を、3つ紹介していきます。

遺品整理業者…手続きが不要。費用も安くつくことが多い

業者

遺品整理を業者に依頼するのであれば、そのままお祓いの手配もその業者に頼むのが一番です。理由は下の2点です。

  • 手続きが不要(丸投げできる)
  • 費用も寺社に頼むより安くつくことが多い

1つ目の「手続きが不要」というのは、わかりやすいでしょう。遺品整理業者は、物品の仕分けだけでなく、相続手続きの代行などあらゆることを依頼できるためです。

費用については「神社やお寺に直接頼む方が安いのでは?」と思うかもしれません。この点について解説します。

なぜ遺品整理業者の方が安くなる(ことが多い)のか

これは下のような理由からです。

  • お祓いの手数料を「サービス」してくれることが多い
  • 業者は「一番低価格で受けてくれる寺社」を知っている
  • そのような寺社は引く手あまたなので、一般向けのPRをしていない
  • そのため、一般人が情報を探しても見つからない(ことが多い)

お祓いは宗教的な儀式なので、正確には「価格」ではなく「お気持ち」などと表現します。何にしても、そのお気持ちを「最小限でかまわない」としてくれる寺社が当然あるわけです。

業者としては、そのような寺社に依頼するのがお客様のためにもなるので、どこも熱心にそうした寺社を探します。そして、多くの業者がその寺社に依頼するわけです。

そうなると、その寺社は「業者からの依頼だけで、お祓いの仕事はいっぱい」になります。そのため、ホームページなどを作って一般向けにアピールする必要もなく、そんな余裕もないわけです。

このため、一般人が「格安の費用でお祓いをしてくれる寺社」を探そうとしても、見つかりません。「業者に依頼する方が安くつくことが多い」というのは、このような理由からです。

神社…どこでも対応可だが、内容や費用は千差万別

神社

次に多い依頼先は神社です。先にも書いた通り、そもそもお祓いは神道の儀式なので、お寺よりは神社が断然多くなります。

特殊な神社を除けば、ほとんどの神社はお祓いの儀式をこなせるもの。ただ「いくらで受けてくれるか」「いつ来てくれるか」などの条件は、神社によって千差万別です。

思い通りの「サービス」を受けられないことが多い上、普通のサービスと違い「相見積もり」などもしにくいのが実情です。神社とのつながりが日頃から深い方でなければ、このような交渉は難しいといえるでしょう。

この点でも、上の段落で書いた通り「業者に任せる方がいい」のです。

お寺…「加持祈祷・厄除け」などの名目で依頼

お寺

仏教では「お祓い」という言葉はなく「加持祈祷・厄除け」などの言葉が使われます。厄除けというと「厄年の儀式」というイメージがあるかもしれません。

しかし、本来の厄除けは「あらゆる災難を避ける」ための儀式なので、遺品整理後のお部屋を清める際にも行われます。また、真言宗の場合は「加持祈祷」と呼ばれます。仏教の儀式は加持祈祷が多いため、こちらの名前は多くの人が「聞いたことがある」と感じるでしょう。

どのような呼び方にしても、仏式をわざわざ指定するということは、そのご家庭での宗派が決まっているはずです。そのため、その宗派のやり方・呼び名に従った儀式を依頼します。

遺品整理業者に部屋のお祓いを依頼するメリット・デメリット

業者

上の段落で説明した通り、部屋のお祓いは遺品整理の業者に依頼するのがベストです。ここでは、業者へのお祓いの依頼をさらに深く理解していただくため、業者に依頼するメリットとデメリットを解説していきます。

メリット…手配が楽・安い・宗教&宗派も指定できる

部屋のお祓いを遺品整理業者に依頼するメリットは、下の通りです。

  • 手配の手間がかからない
  • トータルの費用も安くなることが多い
  • 宗教・宗派の指定もできる(ことが多い)

1つ目と2つ目のメリットについては「どこに依頼すべきか」の段落で解説した通りです。そのため、ここでは3つ目の「宗教・宗派の指定」について解説していきます。

宗教・宗派のリクエストにも対応してくれる

すべての業者ではありませんが、宗教や宗派のリクエストにも対応できる業者が徐々に増えています。神道・仏教のメジャーな宗派はもちろん、キリスト教もカトリック・プロテスタントなどの儀式に対応可能です。

それ以上「マイナー」な宗教・宗派については対応できないことが多くなりますが、その場合はむしろ「自分たちで手配できる・手配したい」ということが多いでしょう。こだわりが強い分、日頃から寺社や教会・団体などとのつながりも強いと想定できるためです。

そのため、一般的なリクエストであれば、多くの業者が対応できます。このような柔軟性でも、業者にお祓い(加持祈祷)を依頼するメリットが大きいということです。

デメリット…特定の神社・お寺・教会の指定は難しい

宗教や宗派については指定できても「この神社がいい」「このお寺がいい」などの指定は原則できません。対応してくれる業者も存在しますが、そのような希望があるなら「むしろ、直接依頼する方が早い」でしょう。

そもそも、このような希望がある場合「最初からその寺社に直接の依頼を考えるご家庭が多い」といえます。そのため、このデメリットについては「実際にはほとんど問題にならない」といえるでしょう。

まとめ

オペレーターの女性

遺品整理のお祓いは、まず「やるかどうか」から含めて悩むことが多いもの。このようなご相談も含め、遺品整理やお祓いに関することは、何でもお気軽にご相談ください。

弊社は遺品の合同供養は完全無料でサービスしており、遺品整理自体の料金も業界最安値保証を宣言しております。そのため、部屋のお祓いについてもリーズナブルな費用で丁寧に行ってくれる寺社を、ご紹介することが可能です。

まずは電話・メールで、お気軽にお問い合わせくださいませ。亡くなられた故人様と、遺族の皆様のお気持ちに寄り添って、心を込めたお祓いと遺品整理のお手伝いをさせていただきます。

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