遺品整理がつらい&疲れる5つの理由~業者に頼むメリットとデメリット~

遺品整理の体験談を見ていると「つらい・疲れる」という声が多く見られます。この記事を読んでいただいている方で「現時点でそれをすでに感じている」ということもあるかもしれません。

  • 遺品整理はなぜつらいのか
  • どうすれば楽になるのか
  • つらい思いをしないよう、事前にとれる対策はあるのか

このようなことを理解しておくと、遺品整理で疲れる・つらいという思いをすることは少なくなります。そのような目的のため、この記事では上記の3つの内容を中心に「遺品整理がつらい原因と対策」を解説していきます。

遺品整理はなぜつらい&疲れる?5つの理由を解説

遺品整理

まず、漠然と「遺品整理が辛い・疲れる」と思う前に「その理由」を考えるのが有効。理由がわかれば「具体的な対策」も立てやすくなるためです。

そのため、ここでは遺品整理がつらい・疲れると感じられる理由を、5つ解説していきます。

単純に物が多い(物理的な作業量が多い)

遺品は、生前整理をしっかりしていた故人の方でなければ、大抵は大量に出るもの。人が一人生活するための持ち物は、日常生活で意識するよりも意外と多いのです。

もちろん「本当に必要なもの」はほとんどありません。「めったに使わないもの」が大量に眠っているということですが、その断捨離をできていなかった故人の方の場合、どうしても単純に物が多くなります。

仮に「すべて処分していい」という条件だったとしても、物が多ければその処分だけでも一苦労。このように「物理的な作業量が多い」ということが、遺品整理で疲れる・つらいという理由の一つといえます。

要不要の判断をする本人(故人)がいない

遺影

こちらは物理的な理由でなく、精神的(頭脳的)な理由になります。物を処分するとき、多くの人が考えるのは「これは処分してもいいものだろうか」ということ。

自分の物なら、判断しやすいでしょう。しかし、他人の物の場合は「所有者本人」に尋ねる必要があります。しかし、遺品整理の場合は、その本人がすでに亡くなってしまって、尋ねることができないわけです。

それでも「明らかに必要・不要」と判断できるものもあります。ただ、その割合はご本人が生きているときに比べて、大幅に少なくなります。「判断のつかない物」がどうしても多くなるため、精神的な負担が2倍・3倍になるのです(通常の不要品の処分に比べて)。

不要とわかる物でも、精神的に処分しにくい

さらに、要不要がはっきりわかったとしても、その先が難しくなります。多くの人にとって、遺品は精神的に処分しにくいためです。

「普通の燃えるゴミや粗大ゴミに出すのは気が引ける」ということですね。このような心理的抵抗をやわらげるために、昔から「遺品供養」という儀式があります。

具体的には遺品を浄火で燃やして天に還す「お焚き上げ」という方法などです。お焚き上げについては下の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしていただけたらと思います。

遺品の供養方法は「お焚き上げ」がメイン!場所・費用相場・時期をプロが解説!

また「遺品の処分で罪悪感をおぼえる」という方もいるでしょう。そのような場合の考え方については、下の記事で詳しく解説しています。

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遺品の整理は「心の整理」でもある

遺品整理での精神的な抵抗については、遺品整理士認定協会の理事長である木村榮治氏も、現代ビジネスの記事で下記のように説明されています。

故人への思いが強くて踏ん切りがつかない状態だと、遺品整理はただつらくて悲しい作業になってしまいます。遺品の整理とは、心の整理でもある。遺品を片付けていくなかで、気持ちにも整理がついていくのが理想ですが、最初は途方にくれてしまう人が多いのが現実でしょう。
後悔しない「遺品」の片付け方(現代ビジネス)

この「遺品の整理とは心の整理である」という言葉は、気持ちの踏ん切りもつけるヒントになるでしょう。

孤独死の場合、特殊清掃や原状回復の工事が必要になる

遺品整理の中でも特につらく疲れるのが「孤独死」のケース。すぐに発見されれば良いのですが、時間が経ってから発見された場合、下のような作業が必要になることが多いものです。

消臭工事については、どのような作業をするのか、いくらくらいかかるのかという点が気になるでしょう。これらについては下の記事で詳しく解説しています。

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精神的にショックを受けている

当然ながら、多くの人にとって家族などの近しい人の死は大変ショックなもの。「遺品を整理するどころか、食事などの日常生活すらまともにする気が起きない」という方も少なくありません。

もちろん、ショックを受けながらも気丈に行動できる方も見えます。しかし、そのような行動がとれるかどうかは、下のような要素によって大きく変わるものです。

  • 個々人の性格
  • 故人との関係性
  • 能力(体力・事務処理能力など)

このため「気丈に行動すれば偉い」「できない人はダメ」ということは、当然ありません。逆に「すぐに行動できる人は冷たい」などということも、もちろんありません。

何にしても、大事な方が亡くなった直後は、すぐに遺品整理をするのが難しいもの。遺品整理については無理に急ぐ必要はありません。

この点(遺品整理をいつから始めるべきか)については、下の記事を参考にしていただけたらと思います。

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つらい遺品整理は代行依頼もあり!業者に依頼する4つのメリット

業者

遺品整理が辛い・疲れると感じる場合には、代行業者に依頼するのがおすすめ。ここでは、業者に依頼するメリットを4つ解説していきます。

(業者の選び方については、下の記事を参考にしていただけたらと思います)

物理的な負担が減る

まず、どんな仕事でも業者に依頼すると「自分の作業量」が減ります。遺品整理の場合、具体的には下のような作業をしなくて済むわけです。

  • 遺品の仕分け
  • 貴重品の捜索
  • 不用品の処分
  • 部屋・空き家の清掃

いずれの作業も、物理的な負担がとても大きなもの。特にごみ屋敷やお部屋のような状態になっていたら、普通の方が遺品整理や清掃を行うのはかなり難しいでしょう。

このような物理的負担を大幅に軽減できることが、遺品整理を業者に依頼するメリットの一つです。

プロなので、要不要の判断をしやすい

先に書いた通り、遺品整理で疲れる・辛いという理由の一つに「要不要の判断をしにくい」というものがあります。この点も、プロなら毎日経験していることなので判断しやすいもの。

もちろん「家族のことは、家族でないとわからない」というケースもあるでしょう。しかし、そのような遺品についてもプロは当然よく理解しています。

  • ご遺族に尋ねるべきもの
  • 特に尋ねる必要がないもの(一応、最終確認はあります)

このように素早く仕分けをし「遺族が何を確認すればいいか」を、簡単にわかるようにしてくれます。「特に確認していただきたいのはこれだけです」とわかりやすく区別されていれば、そこだけ重点的に確認すればいいので、負担が小さくなるわけです。

また、念のための最終確認をするその他の遺品についても、「一般的には必要ない」とわかっているだけで、確認が大幅に楽になります。

  • 確認せずに全部捨ててもらう
  • 確認する場合も、簡単な目視だけにする

このような方法で「省エネ」をできるためです。「何が問題かわかれば、問題の大部分は解決している」とよく言われますが、プロに遺品の要不要を区別してもらうことには、そうした効果もあるといえるでしょう。

預金通帳・登記簿などの貴重品の探索も得意

銀行通帳

遺品の中でも、特に重要なものは貴重品。相続税も申告や納税にも関わるため、下のようなものは確実に探し出す必要があります。

  • 銀行の預金通帳
  • 現金(タンス預金)
  • 不動産登記簿・登記識別情報など
  • 有価証券(株式など)
  • 保険関係の書類

上記が特に多いものですが、他にも財産に絡むものはすべて早めに、確実に探さなくてはいけません。これが特に神経を使う場面ですが、専門業者であればこうした作業もスムーズに行うことができます。

(なお、個人の預金通帳の捜索や処分については下の記事で詳しく解説しています)

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遺品供養(合同供養)を無料でやってもらえることが多い

近年は、遺品供養に無料で対応している業者が徐々に増えています。個別供養でなく「合同供養」という形式で、他の方のご遺品と一緒に供養されます。

もちろん、合同だからクオリティが落ちるということはありません。「神仏の前では誰もが平等」というのは当然のことですから、僧侶・神官の方々も、個別供養と同様に丁寧に供養してくれます。

このようなしっかりした供養を無料でしてもらえるという点でも、業者に遺品整理を依頼するメリットがあるといえるでしょう。

業者に依頼すると逆に疲れる&つらい?2つのデメリットを解説

遺品整理を代行業者に依頼した方々の体験談や口コミを見ていると、「業者に頼むと逆に辛い・疲れる」という内容も見られます。なぜそのような体験談が見られるのか、ここでは業者に依頼する2つのデメリット(リスク)を解説していきます。

費用がかかる(業者によっては高額)

電卓

当然ながら、遺品整理でも何でも業者に依頼すれば費用がかかります。これが業者によっては非常に高額になるというのが、デメリットの一つです。

しかし、すべての業者が高額というわけではありません。リーズナブルな価格でいいサービスを提供している業者も多く存在します。

できるだけ多くの業者を見積もりで比較し、そのような優良業者を探せば、このデメリットについては発生しないといえるでしょう。

(もちろん、それでも最低限の料金は当然かかると理解して下さい)

悪質な業者だとトラブルが起きる

遺品整理業者の中には、ごく一部で悪質な会社も混ざっています。そのような業者に依頼してしまった場合、さまざまなトラブルが起きる可能性があります。

  • 遺品を勝手に処分される
  • 法外な料金を請求される
  • リフォーム・ハウスクリーニングなどを「押し売り」される

遺品整理の業界はまだ他の分野に比べて歴史が浅いもの。そのため、残念ながら上記のようなトラブルを起こす業者も少なくありません。

このような業者と遭遇しないためにも、できるだけ多くの業者の無料相談を受け、その対応の真摯さなどで業者を選んでいただくといいかと思います。

(なお、業者に遺品を勝手に処分された場合の対処法などは、下の記事で詳しく解説しています)

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遺品整理でつらい・疲れることがないように!事前にとれる3つの対策

生前整理

ご遺族が遺品整理をつらい・疲れると感じる状態の場合、業者の作業量もそれなりに多くなるもの。そのため、費用が高くなる、作業時間が長くなるなどのデメリットが発生します。

このため、たとえ業者に依頼するにしても「そもそも、遺品整理の作業自体が少なくなる」ことが理想なのです。そのために、事前にどのような対策をとれるかを解説していきます。

実家(親の家)の生前整理をしておく

まずは実家(親御さんの家)の生前整理をしておくこと。生前整理は「親御さん本人がするもの」というイメージがあるでしょう。

これはその通りですが、親御さんだけでは「肉体的に難しい」「気力が乏しいため、自ら動こうとはしない」ということが多くあります。このようなケースで親御さんに生前整理をしていただくためには、お子さんの側から働きかける必要があるのです。

このような働きかけについては、下の記事でその方法などを詳しく解説しています。

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遺品整理の生前予約をする

生前整理に加えて、さらに遺品整理の生前予約までしておくと、非常に安心。生前整理で作業を大幅に減らしても、まだ「最後の仕事」は残っています。

こればかりは、ご本人が亡くなるまで「当人も含めて手のつけようがない」ため、どうしても残るのです。この「残った作業」についても、スムーズに完了するよう、遺品整理の生前予約までしておくと理想的といえます。

遺品整理の生前予約のやり方などは、下の記事を参考にしていただけたらと思います。

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親の老後の住み替えを手伝う

遺品整理の中で、もっとも処分が大変なのは「空き家などの不動産」です。賃貸なら「掃除をして退去すればいい」だけですが、持ち家の場合は相続や売却の手続きが複雑になります。

このため、老後についてはあえて持ち家を手放して賃貸に住み替えるという選択肢もおすすめ。親御さんがそのような住み替えに前向きであれば、お子さんが物件探しや各種の手続きで協力するのがいいでしょう。

このような老後の住み替えについては、下の記事で詳しく解説しています。

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まとめ

オペレーターの女性

遺品整理はほとんどの人にとって辛く疲れるもの。しかし、正しい業者の選び方や生前整理の方法を知っていることで、その負担は大幅に軽減されます。

弊社ではお見積りや各種のご相談にすべて無料で対応しているため、業者を選ぶのに迷っている段階でも、デメリットなく候補に加えていただくことができます。関東エリアで業界最安値保証を宣言しているため、他社の見積もりとの比較も歓迎でございます。

また、生前整理や老前整理、遺品整理の生前予約についても格安で質の高いサービスを提供しており、こちらも多くのご依頼主様にご満足いただいております。そのような事前の準備をされたい方も、ぜひご相談いただけたらと思います。

お問い合わせは年中無休で、電話・メールの両方で受け付けしております。皆さまが遺品整理で疲れる・辛いということがないよう、ベストのサポートをさせていただきますので、ぜひお気軽にご連絡くださいませ。

遺品整理のみらいプロセスの対応エリア

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