生前整理と遺品整理の絶対的な違いとは?

もし、故人が生きていれば、生前整理をすることになりますが、死亡してしまった場合は、遺品整理をすることになります。あなたは、生前整理と遺品整理の絶対的な違いについて答えることができますか?

どちらも故人の所有物を整理する行為ではあるものの、詳しく比較してみるとさまざまな違いがあることがわかります。もしかして、生前整理と遺品整理の違いについて知るため、下記のようなことで悩んでいませんか?

  • 生前整理と遺品整理では、どのような違いがあるのかを知りたい・・・。
  • 生前整理と遺品整理の作業内容の違いについて把握しておきたい・・・。
  • 自分には、生前整理と遺品整理ならどちらが必要なのか判断できるようになりたい・・・。

この記事では、生前整理と遺品整理の具体的な違いについてプロが詳しく解説していきます。これから故人の遺品をゼロから整理していきたい方にとって、非常に参考になるでしょう。

生前整理と遺品整理の違いとは?

特定の人物の所有物を片付けるという意味においては、生前整理と遺品整理は同じようなものに見えますが、さまざまな項目で比較してみると大きな違いがあることがわかります。まずは、生前整理と遺品整理の違いについて理解するための比較表を作成しましたのでご確認ください。

 
生前整理 遺品整理
タイミングは? 死亡してしまう前に、実施する。介護施設に入所する前に、実施することが多い。 死亡したあとに実施する。孤独死や自宅介護の末に、作業に着手することが多い。
だれがやるの? 自分、または、家族が実施する。状況によっては、専門家に判別してもらう。 家族が実施する。状況によっては、専門家に判別してもらう。自分では、できない。
作業の目的は? 死亡後の親族間での相続トラブルを未然に防ぐため。 自分の所有している財産を、権利義務に従って親族間で分配する。

作業に着手するタイミングや実行者、目的を比較してみると、故人が死亡しているため、生前整理と遺品整理では、さまざまな違いがでてきます。ここから、さらに具体的な違いについて理解するためには、下記のことについて知っておく必要があります。

  • 作業に着手するタイミングによる違い。
  • 処分量による違い。
  • 作業内容による違い。
  • 着手できる人員による違い。
  • 整理に対する精神的ストレスの違い。

それでは、生前整理と遺品整理の違いをご説明します。

作業に着手するタイミングによる違い

生前整理と遺品整理の違いについて質問されたとき、真っ先に「持ち物の所有者が死亡してしまっているかどうか。」と回答した方もいるでしょう。確かに、おっしゃるとおりだと思います。生前整理であれば、現在、亡くなってしまった故人は生きており、口頭で会話をすることができました。

しかし、遺品整理時には、死亡してしまっています。死亡する前に実施する作業と、死亡後に実施する作業では、やるべきことが大きく異なります。生前整理は、故人が老人ホームなどに入所する前や将来のことについて話し合った末に実施することが多いです。

一方で、遺品整理は、一人暮らしで孤独死してしまったあとや家族から看病された直後に実施されます。そのため、死亡の仕方によって現場の状態にも大きな違いがでてきます。

処分量による違い

生前整理と遺品整理では、ゴミの処分量が大きく違います。基本的には、生前整理の方がゴミを処分する量が少なくなります。なぜなら、生きているため、多くの所有物を捨ててしまうと生活ができなくなってしまうからです。

一方で、遺品整理では、故人が死亡しているため、不必要なものについては、すべて処分することになります。たとえば、一軒家やアパートの中にある故人が使っていたタンスなどの家具や家電製品をまとめて処分します。

最終的なゴミの処分量が違ってくる以上、捨て方についても検討する必要があります。もし、ゴミの処分業者を入れるのであれば、スケジュール調整などが必要となります。

作業内容による違い

生前整理と遺品整理では、基本的に作業のやり方に大きな違いはありません。たとえば、整理する場所を決定したり、タンスなどの家具類の中に入っているものをすべて出したり、不要な物を処分することは、どちらも同じです。

しかし、それぞれの作業内容で大きく違うことがあるとするならば、特殊清掃についてでしょう。生前整理では、故人が死亡していないため特殊清掃をする必要はありません。しかしながら、遺品整理では、故人が死亡しており、室内が腐敗体液で汚れてしまっている可能性が高いので特殊清掃が必要になります。

もし、故人の死亡した姿を腐敗してしまう前にすぐに見つけた場合は、特殊清掃が必要ないこともあります。その点については、作業依頼時に相談する必要があるといえるでしょう。

着手できる人員による違い

生前整理は、所有物の持ち主が死亡していないため、自分自身を含めて家族一緒に片付けの作業に着手していきます。所有者本人が生きているため、なにか質問しておきたいことや疑問に感じたことについてはすぐに話を聞くことができます。

もし、アパートやマンション、一戸建ての相続について、法的な問題も含めて話し合いが必要な場合は、法律家を交えて親族間で権利関係について確認していきます。一方で、遺品整理は、故人が死亡しているため、家族が中心となって作業に着手します。

遺言書がある場合は、お互いの権利関係を明確化し、故人の意思や法律の定めに従って、形見なども分配していきます。そのため、作業に着する人員に大きな違いがあります。

整理に対する精神的ストレスの違い

生前整理では、故人が死亡していないため、所有物を整理することになっても、精神的なストレスは、ほとんどありません。故人となる前であるため、顔を見ながら作業ができるというのが、大きな安心につながるのでしょう。

しかしながら、遺品整理では、故人が死亡しているため、日常とは異なる現実に、精神的なストレスを抱えてしまう可能性が高いです。特に、病気などで突然死亡してしまった場合は、その現実をなかなか受け入れられないのかもしれません。

そのような状況の中で、所有物を整理しなければいけないため、精神的なストレスの度合いに違いがあるといえるでしょう。

生前整理よりも遺品整理の方が大変?

生前整理よりも遺品整理の方が大変

生前整理と遺品整理の作業内容を比較したとき、どちらの方が大変なのでしょうか?私たちは、経験上、生前整理よりも遺品整理の方が大変だと感じています。その理由は、下記の通りです。

  • 不動産相続について相談できない。
  • 特殊清掃が必要なケースが多い。
  • 形見分けによるトラブルが発生するケースがある。
  • 親族一同が集まる時間を確保できない。
  • 借金があれば、法律の専門家を交えての相談が必要になる。

なぜ、遺品整理が大変なのかについて詳しく知れば、作業を依頼するメリットが見えてきます。ここでは、なぜ生前整理よりも遺品整理の方が大変なのかについてご説明します。

不動産相続について相談できない

生前整理に、管理中のマンションやアパート、一戸建ての管理について話し合う必要がありますが、正直、言いづらいというのが本音でしょう。なぜなら、不動産の市場的な価値が高ければ、相続の話を持ちだすことで、相手に嫌な感情をもたれる可能性があるからです。

そのため、不動産相続について具体的な話し合いを進めることが難しいケースが多いです。一方で、遺品整理では、故人が所有、または、管理している不動産について、親族間で話し合わなければいけません。

この話し合いでは、引き続き相続するのか、売却して金銭へと変えて分配するのか、法的な見解も含めて総合的に考えていく必要があります。そのため、遺品整理の方が手続きや話し合いに時間がかかってしまいます。

特殊清掃が必要なケースが多い

近年は、少子高齢化によって、身寄りの少ない高齢者が孤独死するようになりました。そのため、遺体が発見されるまでにかなりの時間を要することが多く、特殊清掃と呼ばれる作業を必要とするケースが多いです。

この作業は、専門的な知識を持つものでなければ、作業を完璧にこなすことは難しいです。腐敗体液がびっしりと床にこびりついた空間は、死臭が強く、まともに呼吸をすることも難しくなります。

他にも、風呂場やトイレなどの小規模な室内空間で死亡してしまった場合、専門的な業者が本格的に片付けなければ、作業が終わりません。特殊清掃が必要な現場の当事者になれば、お金では、解決できないことがあるという言葉の真の意味をご理解されると思います。

形見分けによるトラブルが発生するケースがある

生前整理では、所有者も交えて話し合うため、形見分けなどでトラブルが起きる可能性は、非常に低いです。なぜなら、形見分けについて、なかなか話し合いがまとまらなければ、まだ生きている本人に質問すれば良いからです。

しかし、持ち物の所有者が死亡してしまった場合、形見分けについて話し合いがうまくいかなかったときに、本人に質問できないためトラブルになりがちです。遺言書があれば良いですが、そのような記述が残っていないことも多いです。

もし、形見分けでトラブルになった場合は、法律家を交えての遺品整理をおすすめします。個人が勝手に作業をはじめてしまうと、必要な遺品だけ隠されてしまう可能性があるので、注意してください。

親族一同が集まる時間を確保できない

遺品整理では、原則として親戚一同が同じ場所に集まってから作業を開始することがルールとなっています。なぜなら、遺言書や法律による具体的な決めごとがなければ、故人の所有物は、残された親族で分配しなければいけないからです。相続物である以上、個人的な判断で相続や処分をすることはできません。

そのため、親戚が県外に住んでいたとしてもスケジュールを調整して、必ず集まらなければいけません。どうしても仕事の都合上、休むことができないということが多いでしょう。処分する不用品のゴミの量が多ければ、数日間にわたって会社を休む必要があります。

さすがに数日間にわたって会社を休むことができない方は、遺品整理業者を利用して効率良く作業を進めています。この方法なら、会社を休む必要がほとんどありません。

借金があれば、法律の専門家を交えての相談が必要になる

もし、故人が借金を抱えていた場合は、法律の専門家を交えての相談が必要です。数万円程度なら、親族同士でお金を持ち寄って解決できることも多いですが、数千万円などの多額の借金であれば、簡単には解決できません。

相続する財産の量や保証人契約の有無を含めて、遺品整理時に話し合う必要があります。このようなことは、生前整理時には、わからないケースも多いです。なぜなら、故人が知られたくないと思っているからです。

隠された請求書を見つけて、残された親族が借金の事実を知ることがあります。生前整理と遺品整理を比較したとき、明らからに遺品整理時の方が検討するべき要素がたくさんあります。そのため、遺品整理業者に仕事を依頼すると、トラブルがすぐに解決します。

大切な家族の遺品を整理するなら、遺品整理業者に相談しよう!

遺品整理業者に相談

遺品整理業者に相談することで、あらゆる問題が片づくことがわかっても、実際に依頼するとなれば、わからないことが多いでしょう。ほとんどの方が、遺品整理業者に、はじめて仕事を依頼することになります。その際、下記のことに注意しながら遺品整理業者を見比べてみてください。

  • 複数の遺品整理業者の見積もりを比較してみる。
  • 悪徳、または優良な遺品整理業者の見分け方。
  • 不用品回収業者への依頼で困ること。
  • 追加料金のオプショントラブルには、要注意。

ここでは、大切な家族の遺品を整理するために、どのようなことを知っておくと、自分にとって最適な遺品整理業者を選ぶことができるのか、それぞれの項目について確認していきます。

複数の遺品整理業者の見積もりを比較してみる

遺品整理業者は、なんとなく決めてはいけません。しっかりと見積もりをとって、信頼できそうな業者であれば、仕事を依頼してください。その際、複数の遺品整理業者に見積もりをとるようにしましょう。

最初に頼んだ業者が優良な遺品整理業者とは限りません。高額な費用を請求している悪徳業者かもしれません。複数の見積もり書があれば、料金に問題がないかを確認できます。他にも、サービスの違いについても見比べることができるので、必ず複数社の見積もりをとるようにしてください。

悪徳、または優良な遺品整理業者の見分け方

弊社は、遺品整理の専門業者ですが、この業界は昔からあったわけではありません。従来は、便利屋やリサイクルショップ、引っ越し業者などが、事業のひとつとして取り扱っていました。

最近では、専門的な資格を取得して個人事業主として取り組まれている方もいますが、専門業者であることを確認することは絶対条件でしょう。特に、遺品整理の際に、特殊清掃が必要な現場であれば、なおさら専門的な知識や資格を持つ業務経験豊富な作業員を呼ぶべきです。

業務の詳細がよくわかっていない業者を呼ぶと、特殊清掃で手をぬかれるなどのトラブルが発生します。口コミなども見比べながら、専門的なサービスを提供しているか、見分けるようにしてください。

不用品回収業者への依頼で困ること

遺品整理業者を呼ぶとお金がかかるという理由から、不用品回収業者を呼ぶ方がいます。確かに、そちらの方が、料金が安いのかもしれません。しかし、1点だけ大きな問題があります。

それは、不用品回収業者では、特殊清掃ができないということです。仕事を依頼する際に、「特殊清掃が必要ですが、問題ないですか?」と質問してみてください。おそらく、「特殊清掃が必要な現場は、弊社では担当できません。」と言われるはずです。

従業員の安全を守るための防護服を持ちあわせていないことが多いため、遺品整理業者しか仕事を担当することができません。そのため、特殊清掃が必要な現場では、料金だけで業者選びをしてしまうと失敗につながってしまいます。

追加料金のオプショントラブルには、要注意

遺品整理サービスは、決まった料金で提供されているわけではありません。現場の状況に応じて、追加のオプション料金が発生することがあります。実際に、独立行政法人国民生活センターでは、料金に関するトラブルの相談が数多く寄せられています。

独立行政法人国民生活センターの相談事例とそこから見えてくる問題点について、ご紹介します。

こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル-料金や作業内容に関するトラブルが発生しています-

相談事例
【事例1】
見積もりの際にせかされて契約したが、作業が始まらないので解約したい
【事例2】
解約を申し出たら高額なキャンセル料を請求された
【事例3】
作業時に予定外の料金を請求され、最終的に見積金額の2倍の費用を請求された
【事例4】
処分しないようにと頼んだ物を勝手に処分された
相談事例からみられる問題点
契約内容について十分な検討をしないまま契約しトラブルになることがある
高額なキャンセル料を請求されることがある
作業当日、追加料金を請求されてトラブルになることがある
残しておくはずの大切な遺品を誤って処分されるなどサービス内容によってトラブルになることがある

独立行政法人国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180719_1.html

このような問題は、複数社で慎重に見積もりをとっていれば、防げるトラブルです。特に、追加のオブション料金についてはしっかりと確認しましょう。キャンセル料など、違法な請求については、しっかりと断りの意思をもっておくことが大切です。

まとめ

まとめ

生前整理と遺品整理の絶対的な違いについてご理解いただくため、比較表や作業の進め方についてご紹介させていただきました。もし、故人が死亡して数週間が経過しており、特殊清掃が必要な状況であれば、遺品整理業者しか仕事を担当できません。

また、遺産の相続時に法律による相談が必要なこともあるでしょう。このようなことは、不用品回収業者には相談できません。親族間だけで話し合っても、トラブルになってしまう可能性があります。

もし、専門的な知識を必要とする状況なのであれば、弊社のような法律家が在籍する遺品整理業者にご相談ください。弊社なら、管理している不動産の相続について、具体的なアドバイスができます。特殊清掃を含めて、トータルサポートできるため、弊社までメール、または、お電話でご相談ください。

遺品整理のみらいプロセスの対応エリア

area__map-banner

遺品整理みらいプロセス にお任せください

遺品整理みらいプロセスは、埼玉・東京・千葉・神奈川の遺品整理、生前整理なら即日にお伺い出来ます。お急ぎの方、現場にはいけない遠方の方など、是非ご相談下さい。

※順次エリア拡大中ですが、一部対応できない地域もあります

生前整理/老前整理の関連記事こちらの記事もよく読まれています

2019-08-07

引っ越しで不用品を処分する方法・6選~サカイ・アート・ヤマトなど7社の費用相場も解説~

引っ越しでは不用品も多く出ます。「まとめて処分するにはどうしたらいいか」と悩んでいる方もいるでしょう。結論をいうと、不用品の回収業者か、引越会社に依頼するのがおすすめです。 ごみ処分も、不用品の買取りもまかせたい…不用品…

2019-07-25

一軒家・一戸建ての片付け費用は?47都道府県の平均相場と92社の金額を紹介!

引っ越しや遺品整理などで、一軒家(一戸建て)の片付けが必要になることもあるでしょう。こうしたケースで最初に気になることの1つは「費用がいくらかかるか」という点かと思います。 一般的な相場はいくらか 家の広さごとの相場はあ…

2019-07-25

アパート退居時の掃除はどこまで必要?清掃・原状回復の費用相場をプロが解説!

アパートを退去するとき、部屋の掃除について悩む人は少なくありません。特に下のような点が気になる人も多いでしょう。 掃除は必要なのか どこまでやるべきなのか 退去費用はいくらくらいかかるのか 敷金はどのくらい戻ってくるのか…

2019-07-02

家財整理とは?作業内容と業者の選び方・費用相場をプロが解説!

高齢化の進行や「おひとりさま」の増加によって、近年注目を集めている家財整理。言葉から何となくイメージはつかめるものの、具体的に何をやるのかわからないという人もいるでしょう。 家財整理とは何か(定義) 何をするのか(内容)…

2019-06-17

福祉整理とは?業者に依頼すべきケース・メリット・注意点をプロが徹底解説!

遺品整理や生前整理に次いで、近年広まり始めたサービスとして「福祉整理」があります。この福祉整理の存在を知り、下のような疑問を持った方もいるでしょう。 どのようなサービスなのか 遺品整理・生前整理と何が違うのか 依頼するメ…

2019-06-10

遺品整理の生前予約とは?内容とメリット、申込の手順をプロが解説!

以前は一部の人々だけが意識していた「終活」。時代が進んで、現代では終活を意識する人が多数派ともいえる状況になっています。 そんな中、注目を集めているサービスが「遺品整理の生前予約」。今初めて聞いたという方も、すでに聞いた…

ctaFooter__copy-sub

TEL:0120-543-0840120-543-084
無料見積もりはこちら 24時間相談受付中
ctaFooter__hito