遺品を捨てる罪悪感をなくすための3つのポイント

ご家族やご親戚など大切な方がなくなったら、遺品の整理をしなくてはなりません。その際、どうしても「捨てるしかない」という遺品も出てきます。

しかし、捨てるしかないとわかっていても「遺品を捨てるのには罪悪感を覚える」という方も少なくないでしょう。このような気持ちは、故人を大切に思っているからこそのものであり、その気持ち自体はとても良いものです。

ただ、現実の問題として、その罪悪感を乗り越えて遺品を処分しなくてはなりません。そのための気持ちの整理をしていただけるよう、この記事では下のような内容を説明していきます。

  • 遺品を捨てるときに罪悪感を覚える理由
  • 罪悪感をなくすための3つのポイント(考え方)
  • 遺品整理をプロに依頼すると罪悪感がない理由

これらの内容を読んでいただくことで、故人への想いを大切にしながらも、罪悪感なく遺品を整理していただけるようになるでしょう。


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遺品を捨てるときに罪悪感を感じる理由・原因は?

写真を見る女性

まず、どのような理由・原因で「遺品を捨てるときの罪悪感」を感じるのかを説明します。この理由・原因を知ることで、自身の感情をよりコントロールしやすくなるでしょう。

故人の思い出を感じやすい品物である

写真や日記など、故人の思い出を感じやすい品物は、処分しにくいものです。このような品物については「取っておけばいい」と思う人も多いでしょう。しかし、下のようなケースでは「処分した方がいいけど、しにくい」ということもあります。

  • 量が多すぎる(50年分の日記など)
  • カビ・虫害などが発生している(特に日記や手紙など)
  • 孤独死の現場で、死臭がついている

「量が多い」については、置き場さえ確保すれば何とかなります。しかし、残りの2つについては「健康面での実害がある」ため、処分を検討せざるを得ません。

このような場合、後で説明する「遺品供養」をしていただくのがいいでしょう。

「バチが当たりそう」な品物である

仏壇・神棚などは、残されても「宗教の違い」などで、管理できないこともあります。また、宗教は同じでも「すでに自分の家にもある」「仏壇が大き過ぎて、マンションでは置けない」などの理由もあるでしょう。

このような宗教的な遺品は特に捨てにくいもの。これらについては、独特の遺品供養をして処分するのが普通です。たとえば神棚の処分方法については、下の記事をご覧ください。

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また、仏壇の処分方法については、下の記事を参考にしていただけたらと思います。

仏壇の処分方法は4つ~費用相場・浄土真宗のルール・粗大ごみの扱いなどを解説~

家族・親族で形見分けをしなかった

形見

形見分けを家族・親族を交えて行った場合、残りの遺品を捨てることについては、あまり罪悪感を感じないものです。理由は下の通りです。

  • 残りの遺品は、家族・親族が「捨てていい」と言ったのと同じ
  • 本当に大事な遺品は、形見分けでほぼ全て持っていかれる

形見分けに限らず、儀式や法事の開催はそれなりに大変なもの。しかし「気持ちの整理をつけやすい」というメリットもあります。

「遺品の処分で罪悪感を感じたくない」という人は、特に形見分けをしっかり行うのがいいでしょう。形見分けのやり方などは、下の記事で詳しく解説しています。

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「遺品供養」の存在を知らない

遺品の処分で罪悪感を感じるのは「普通のゴミのように捨てる」と考えているのも、理由の一つでしょう。しかし、遺品はお焚き上げなどの供養によって処分するため、「普通のごみ」として捨てるわけではないのです。

お焚き上げとは「遺品などを浄火で燃やして天に帰す」という儀式です。日本の遺品供養は、仏教でも神道でも、大部分がお焚き上げによって行われます。

プラスチック製品など「燃やせない遺品」については、別のやり方で供養されます。しかし、燃えるものについては、すべてお寺や神社の「浄火」によって天に昇っていくわけです。

それを知っていれば、遺品を捨てることへの罪悪感も大幅に減るでしょう。お焚き上げや遺品の供養については、下の記事をご覧いただけたらと思います。

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遺品を捨てる罪悪感をなくすには?精神科医の3つのアドバイス

女医

「遺品を捨てる罪悪感をなくしたい」と思っていても、その方法がわからずに悩んでいる方も多いでしょう。物理的な問題と違い、このような精神的な問題は、解決策を見つけるのが難しいものです。

しかし、精神科医として有名な香山リカさんが雑誌の取材で答えられている内容は、論理的で納得しやすいものです。以下、その取材の中で香山さんがされている3つのアドバイスを紹介させていただきます。

(引用元は途中で記述します)

「故人が本当に望んでいること」を考える

罪悪感を持つ理由が「捨てたら故人に悪い」というものなら、要は「故人の気持ち」が大事なわけです。それなら「そもそも、故人が本当に望んでいることは何か」を考える必要があります。

たとえば故人が親御さんであれば、何より望んでいるのは「残された子供たちが幸せに、のびのびと生きてくれること」でしょう。それであれば、遺品をむやみに溜め込んで窮屈な思いをする必要はないのです。

著名な精神科医である香山リカさんも、下記のように説かれています。

自分が逆の立場だったらどうですか。自分が死んだ時に、子供や孫がいつまでも自分の物にまみれて、思い出に浸って生きてほしいかといえば、そうじゃないと思います。自分の人生を歩んでほしい。それが親の願いだと思いませんか。
香山リカ氏 他界した親の遺品整理に関し心理的側面から指摘(NEWSポストセブン)

この考え方については、当サイトの下の記事でも詳しくまとめています。

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「どんな遺品も、いつか誰かが処分する」ことを考える

本

これも上述の香山さんが説かれていることですが、「すべての遺品は、いつか誰かが処分しなくてはいけない」もの。あなたが大事に取っていても、あなたが亡くなったあとで、あなたのお子さんなどが処分するわけです(親御さんにとってはお孫さんになります)。

よほどの遺品でなければ、そのようなお子さん(お孫さん)にまで「取っておくように」とは言わないでしょう。つまり、すべての遺品は最終的に「必ず処分される運命」なのです。

「それでも、できる限り残しておきたい」という遺品も確かにあるでしょう。しかし、そこまで大事な遺品が「果たしてそれほどたくさんあるものだろうか」ということは、考える必要があります。

「いつか使うかも」のいつかはないと考える

これは大掃除などでもよく言われることですが、「いつか使うかも」といって残しておくもののほとんどは、結局使わずに終わるものです。

あるいは、使う機会が来たとしても「数年に一度」であったり、「なければないで、どうにでもなった」というケースが多いといえます。このため「いつか使うかもしれない」という理由で残そうとしている遺品については、その「いつか」は来ない、という風に考えた方がいいでしょう。

罪悪感のない遺品整理のために、プロに依頼すべき3つの理由

「罪悪感なく遺品を処分したい」という場合、遺品整理の専門業者にご依頼いただくのが、最も良い方法の一つといえます。ここではその3つの理由を説明します。

合同供養を無料でしてもらえる(業者による)

供養

序盤に書いた通り、供養さえしっかりしていれば、遺品を処分することへの罪悪感は減ります。そして、合同供養については「無料で対応可能」という業者も存在します。

弊社も合同供養については無料でご対応しております。専用の施設で、個別供養と同等の正式な作法に則って供養させていただいており、多くのご依頼主様にご安心・ご満足いただいております。

必要があれば、個別供養も割安で依頼できる

「供養すればいいのはわかるけど、合同供養というものはちょっと…」という方もいるでしょう。その場合は、個別供養も依頼できます。

この料金は業者によって変わりますが、弊社なら自宅に僧侶を及びしての供養(自宅供養)が、2万円からとなっています。遺品整理をご依頼いただいていることによる「サービス価格」となりますので、個別に供養だけを寺社にご依頼いただくより、割安な点がメリットです。

形見分けなどの段取り、各種手続きも依頼できる

手続き

多くのご遺族様にとって、形見分けなどの作業は初めて経験するものでしょう。過去に何度か経験があっても、形見分けなどの作業は利害関係やそれぞれの感情が絡むため、毎回苦労するものです。

その点、専門業者に遺品整理を依頼すれば、このような法事や手続きの類も、すべて任せることができます。ご家族やご親戚が亡くなった直後は何かと慌ただしいため、このような作業をプロに任せられるメリットは大きいといえるでしょう。

まとめ

オペレーターの女性

故人への想いが強いほど、遺品を捨てる罪悪感は大きいもの。弊社ではそのようなご遺族の方々のお気持ちをよく理解し、心を込めてご遺品の仕分けや供養をさせていただきます。

文中でもお伝えした通り、弊社に遺品整理をご依頼いただけば、合同供養は完全無料。やむなく処分することになった遺品についても、罪悪感なくお別れしていただくことができます。

遺品整理やご供養の内容も含め、ご質問やご相談などがありましたら、何でもお気軽にご連絡ください。電話・メールにより年中無休で対応させていただきます。

ご依頼主様が気持ちよく遺品を整理し、亡くなられた方への想いを大切にしつつ新しいスタートを切れるようなお手伝いをさせていただきたいと、スタッフ一同心より願っております。

遺品整理のみらいプロセスの対応エリア

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