一人暮らしの死亡 -発見時の対応と片づけ、相続と葬儀の手続き

近隣住民の生活状態を調査すると、一人暮らしの家庭が増えていることがわかっています。少子高齢化社会の到来によって、その現状はますます深刻化しており、見逃せないものとなっています。

ある日、とある一人暮らしの高齢者がアパートやマンション、一戸建てなどの一室で死亡している姿を発見してしまいました。その場合、室内の状態を悪化させないためにも片付ける必要があります。もしかして、一人暮らしの死亡後の片付け方がわからなくて、下記のようなことで悩んでいませんか?

  • 一人暮らしの親族が死亡したものの、確認すべきことがわからない・・・。
  • 一人暮らしであるため、死亡後の時間経過が長く、床材や壁紙の腐敗状態が酷い・・・。
  • 一人暮らしの親族が死亡した場合、どのような手段が有効なのか把握しておきたい・・・。

この記事では、周辺の住民にまったく気づかれることなく死亡してしまった一人暮らしの一室の正しい片付け手順についてプロが詳しく解説していきます。これからアパートやマンション、一戸建てなどの遺品整理にともなう一人暮らしの片付けの手順について知りたいと考えている方にとって、非常に参考になるでしょう。

一人暮らしの親族が死亡した場合の対処手順とは?

人は、いつか死亡することがわかっていても、一人暮らしの親族が腐敗体液を流しながら、死亡していれば、だれもが驚くのではないでしょうか。実際に、親族が死亡している姿を発見した場合は、下記の手順で遺品整理にともなう作業を進めていきます。

  • 故人の死亡が見つかる。
  • 警察や不動産会社から死亡の連絡が入る。
  • 葬儀社を選ぶ。
  • 故人が死亡した部屋を片付けていく。
  • 故人の所有物を遺品整理していく。
  • 故人に関する手続きの解約や届け出を済ませる。

あまりにも突然のことで、冷静になれないという方もいるかもしれませんが、その流れについて知識で知っておくことは大切なことです。ここでは、一人暮らしの親族が死亡した場合の正しい対処の手順についてご説明します。

故人の死亡が見つかる

まずは、アパートやマンション、一戸建てなどの一室で故人が死亡している姿がだれかによって見つかります。しかし、そのきっかけは、どのようなものなのでしょうか。私たちがよく見聞きするのは、郵便受けにたまる広告が異常に増え始めたことで発見されるケースです。

他にも、近隣住民で仲良くしている方が、「最近、まったく見なくなったよね。体調を崩しているのから。」と、気にかけたことがきっかけとなり、発見されるケースがあります。腐敗体液による死臭や不動産会社の訪問、親族の実家への帰省など、多種多様です。

このように考えれば、一人暮らしでも発見されやすいことがわかります。ただし、死亡した直後に発見されるかといえば、いくばくかの日が経過してからとなるケースが多いでしょう。

警察や不動産会社から死亡の連絡が入る

周辺の近隣住民やマンションやアパートなどの不動産会社、賃貸元の大家が一人暮らしの親族が死亡している姿を発見したら、警察に通報します。この場合、警察官、もしくは不動産会社によって、「山田さんが一室で死亡されているのですが・・・。いますぐ、現場にくることはできますか?」というように連絡が入ります。

親族が一人暮らしであるならば、その死亡した原因をつきとめる必要があります。一見すれば、年齢や病気による要因で死亡したように見えても、誰かの手によって殺人で死亡している可能性もあります。

現場検証によって、死亡状況を調べ、管理元の不動産会社との協力体制で、手続きを進めていきます。このとき、連帯保証人が存在する場合は、さまざまな連絡を不動産会社や大家さんが積極的に入れてくれます。

葬儀社を選ぶ

一人暮らしの親族が死亡した場合、葬儀社を選ぶことになります。ただし、必ずしも葬儀を行う必要はありません。最近は、「葬儀をしないでほしい。」という考えの故人も増えています。

遺言書やエンディングノートを確認して、「葬儀をすることなく、家族同士で必要最小限に終えてほしい。」という意向があるのであれば、その意思を尊重して手続きを進めていくことが大切です。

もし、親族が病院で亡くなった場合は、提携関係にある葬儀社を紹介してもらえることがあります。どうしても葬儀をする必要があるという方は、自分なりの方法で葬儀社を探して、自治体などの手軽にできる場所で予算立てて進めると良いでしょう。

故人が死亡した部屋を片付けていく

遺体を焼却し、一通りの手続きを終えることができたら、アパートやマンション、一戸建ての一室を片付けていく必要があります。故人が死亡した部屋を見ていると、少し辛い思考に陥ってしまうかもしれません。

「このような状態になる前に、もっとできることがあったかもしれない。」「一人暮らしでさびしかったかもしれない。」という気持ちから、なかなか片付けが進まないということもあるでしょう。

他にも、故人が死亡した現場は、強い腐敗臭が漂っているため、簡単に入室できないケースも多いです。つまり、そのままでは、遺品整理をすることはできません。死亡にともなう腐敗臭が漂う現場は、通常のハウスクリーニングでは対応できないため、遺品整理業者などへ仕事を依頼することになります。

故人の所有物を遺品整理していく

ただ部屋をキレイに片付けていけば良いというわけではありません。なぜなら、遺された親族は、財産相続をしていく必要があるからです。財産相続をするには、遺品整理によって故人が遺したものを整理しなければいけません。

遺品整理業者の協力を得ることなく、さまざまな作業を進める場合は、すべての親族を一室に集めてからスタートしましょう。なぜなら、故人の遺した遺品は、すべての親族が財産相続する権利があるからです。

しかし、遠方に住んでおり、なかなかアパートやマンション、一戸建ての一室に集まれないということもあるでしょう。その場合は、遺品整理業者に相談すれば、遺された親族に代わって遺品整理作業の代行を依頼できます。

故人に関する手続きの解約や届け出を済ませる

故人がどのような契約をしていたか、把握していますか?さまざまな保険サービスや銀行などの金融機関、水道、電気、ガスなどの公共料金、インターネット、年金などの手続きや解約作業を順番にしていく必要があります。

特に銀行関係は、故人が死亡してしまった場合、凍結してしまうことになるため、すみやかに必要な手続きについて確認しておいた方が良いでしょう。可能ならば、死亡してしまう前に、身辺を整理しておくことをおすすめします。

ちなみに、アパートやマンション、一戸建ての一室を借りているという状況であれば、契約の締切日である月末までに退去する意向を伝えて手続きを進めてください。親族が死亡しても、借り続けている以上、お金が発生し続けてしまいます。

一人暮らしの死亡後の部屋は、だれが片付ける?

一人暮らしの死亡後の部屋は、だれが片付ける?

親族が一人暮らしをしていた部屋は、だれかが責任をもって片付けなければいけません。もちろん、関係者みんなで片付ける必要があるのですが、そこには、必ずといっていいほど責任者が存在します。その責任者について知るうえで、欠かせないポイントは下記の通りです。

  • もっとも責任の重たい連帯保証人。
  • 連帯保証人の不在時は、相続人。
  • 不動産物件の所有者。
  • 遺品整理業者への作業の代行依頼がおすすめ。

連帯保証人や相続人、不動産物件の所有者など、さまざまな人物が登場するため、その責任の所在に迷いが生じてしまうかもしれません。ここでは、一人暮らしの死亡後の部屋は、だれが片付けるのかについてご説明します。

もっとも責任の重たい連帯保証人

ここから説明することは、あくまでも賃貸物件における考え方です。アパートやマンション、一戸建ての一室を故人が借りて生活している以上、連帯保証人がいるのではないでしょうか?

もし、連帯保証人が存在する場合は、その方にもっとも重たい責任がのりかかります。なぜ、連帯保証人は、それほどまでに重たい責任を負うことになるのでしょうか?それは、一人暮らしの故人の生活を管理したり、監視をしたりする義務があるからです。

そのため、連帯保証人になっているというのであれば、一人暮らしで死亡してしまった原因と大きく関係することになるため、その責任を負う必要があります。連帯保証人は、もっとも重たい責任を負っていると考えて、部屋の片づけを進めていきましょう。

連帯保証人の不在時は、相続人

連帯保証人が必ずしも見つかるとは限りません。消息不明になっており、居場所さえ見つけることができないかもしれません。もしくは、連帯保証人が見つかったとしても無職で支払い能力がないかもしれません。

その場合は、一人暮らしだった親族の部屋の片付けを相続人が担当することになります。相続するものは、すべてがプラスというわけではありません。もちろん、今回のような掃除にかかる費用などのマイナス要素もあります。

この場合、相続人が何人いるのか確認しておいた方が良いでしょう。たとえば、1,000万円のマイナスに対して、10人の相続人がいるのであれば、100万円の負担額で済みます。自分が長男であるからと、1,000万円すべての借金を背負う必要はないので、権利関係を明確にしておくことをおすすめします。

不動産物件の所有者

現在、アパートやマンション、一戸建て住宅の管理をしている方は、その部屋を片付ける責任を負うことになります。片付けなければいけないというよりも、だれも片付ける人がいないため、不動産物件の所有者として後始末の必要性に迫られるということです。

本来であれば、連帯保証人や複数の相続人たちによって、清掃されるべきなのですが、そのような人たちが遠方に存在しており、連絡できない状況であるならば、自分で片付ける以外に室内をキレイにする手段が残されていません。

もし、親族に対して一人暮らしをさせているのであれば、死亡したとのことも考えて手続きを整えておくと良いでしょう。

遺品整理業者への作業の代行依頼がおすすめ

一人暮らしの親族が死亡し、室内で長期間放置されると、どのような状態になるかご存知ですか?遺体の周辺には腐敗体液が広がり、強い腐敗臭が漂います。その臭いは、あまりにも強いため別室に住む近隣住民や別の一戸建ての住民にもとどいてしまうほどです。

そのような状況下で、相続する権利のある親族を一室に集め、遺品整理作業を進めるというのは、あまりにも困難でしょう。あまりにも臭いが強いため、簡単に窓を開けてしまうこともできません。

もし、遺品整理が困難な状況であれば、遺品整理業者へ作業の代行を依頼しましょう。遺品整理業者なら、すべての遺品整理作業をお願いできるため、時間を合わせて親族同士で一室に集まる必要がありません。一定のコストがかかりますが、手間や労力が大幅に軽減されます。

一人暮らしで死亡を発見!具体的な現場の状態は?

一人暮らしで死亡を発見!具体的な現場の状態は?

故人が死亡した現場を見てしまった方のうち一定数の方がショックを受けてしまうようです。なぜ、ショックを受けてしまうのか。その秘密は、故人がなくなった現場に隠されています。ちなみに、遺品整理業者は下記のような現場に遭遇することが多いです。

  • 歩くスペースのないゴミ屋敷の状態。
  • 腐敗臭が充満している状態。
  • 腐敗体液が床材や壁紙に付着している状態。
  • ゴミブリやハエなどの害虫が湧いている状態。

上記のような現場は、専門的な知識がなければ容易に片付けることは想像以上に難しいでしょう。それぞれどのような現場であるのかを理解するために、具体的な状況についてご説明します。

歩くスペースのないゴミ屋敷の状態

お年寄りの一人暮らしは、ゴミ屋敷になりやすいです。なぜ、ゴミ屋敷になりやすいのでしょうか?それは、年齢が上がるにつれて足腰が弱まってしまうからです。今まで普通にできていたゴミ捨ても、できなくなってしまうことがあるのです。

最初は、「大量のゴミをためることは良くないことだ。早く捨てないと。」と思っていても、まったく気にならなくなります。そして、1日を過ごすだけで手一杯になり、ゴミ捨てどころではなくなってしまうということです。これにより、歩くスペースのないほどのゴミ屋敷になります。

他にも仕事の関係でゴミ捨ての時間帯に働いているということもあるでしょう。年齢のわりに、あまりにも仕事が大変でゴミ捨てをする気力を失ってしまう方もいるのかもしれません。意外とちょっとした理由でゴミ屋敷になりたすいため、日頃からその兆候が見られないか調べておくことが大切です。

腐敗臭が充満している状態

遺体は、想像以上のスピードで腐敗し始めます。その腐敗スピードは、周囲の気温によって変わってきます。たとえば、冬場などの気温が低い時期であれば、4日~6日前後で腐敗が始まります。

一方で、夏場などの気温が高い時期であれば、1日~2日前後ですぐに遺体が腐敗し始めます。遺体から流れる腐敗液は、腐敗体液と呼ばれているのですが、あまりにも臭いが強いため、まともに呼吸ができません。

腐敗臭が漂う空間は、汚染されている可能性が高いため、専用の防護服を着ることなく入室してはいけません。雑菌などの影響で身体を害してしまう可能性があります。室内をしめきっていても外部に腐敗臭がもれるケースも多いため、早急に清掃しなければいけません。

腐敗体液が床材や壁紙に付着している状態

一人暮らしの孤独死の現場では、腐敗体液が床材や壁紙に付着し、一般の方の判断では作業を進められないケースが多いです。もし、今後もだれかに賃貸する予定があるのであれば、リフォーム会社に修理を依頼する必要があるでしょう。

そのため、遺品整理をするのは、床材や壁紙に付着した腐敗体液を取り除いてからです。腐敗体液は、強い腐敗臭を発するため、特殊清掃員と呼ばれるスタッフが専用の防護服を着用し、慎重に作業を進めます。

腐敗体液は、あらゆるものを汚染し腐らせます。親族が風呂場やトイレなどで死亡していた場合は、原状回復にかなりの時間を要することになります。このような状況下でも窓を開けることはできないため、個人的な判断での入室には、注意しましょう。

ゴキブリやハエなどの害虫が湧いている状態

親族が一人暮らしで生活をしていると、ゴミ屋敷になりやすいことを説明しました。そのような環境下では、ゴキブリやハエなどの害虫が大量に発生します。ゴキブリやハエなどの害虫は、近隣住民とのトラブルにつながりやすいです。

「山田さんの家からハエやゴキブリが飛んでくるんだけど。早くなんとかしてほしい。」といった声があがっているのであれば、不動産管理者や相続人は、早急に対応しなければいけません。

しかし、ハエやゴキブリなどの生き物が苦手という方がほとんどではないでしょうか。問題の原因が残っていれば、数百匹、数千匹と増え続けてしまうため、1日でも早く片付けていく必要があります。そのような作業は、遺品整理業者がすべて対応できます。

一人暮らしだった親族の財産相続問題

一人暮らしだった親族の財産相続問題

アパートやマンション、一戸建ての一室で親族が死亡した場合、財産相続問題が発生するケースが多いです。遺品整理業者として仕事をしていると、下記のようなトラブルを数多く見かけることがあります。

  • 故人の親族が集まらない。
  • 悪質な買取業者に騙される。
  • 遺品整理にみせかけて盗難される。
  • 資産価値のない不用品を近隣に不法投棄される。
  • 特殊清掃が必要ならマイナス資産として計上する。
  • 孤独死部屋の後始末の費用。
  • 特殊清掃の対応ができる遺品整理業者へ相談しよう!

トラブルなく財産相続をするのであれば、上記のことについて詳しく知っておいた方が良いでしょう。ここでは、一人暮らしだった親族の財産相続問題についてご説明します。

故人の親族が集まらない

財産相続をするには、親族が一人暮らしをしていた部屋に集まって、不用品と資産価値のあるもの分別し、必要な手続きを進めていく必要があります。しかし、親族がなかなか集まることができないケースが多いのです。その理由は、下記の通りです。

  • 仕事が忙しくて、なかなか都合が合わない。
  • 親族が暮らしていた場所が遠いため、簡単に集まることができない。
  • 親族が死亡した部屋に集まるのは、怖いという考えがある。
  • 特殊清掃が必要な現場となっている。
  • 個人的なやり方で財産相続するのは、不可能だと考える人がいる。

一堂に集まれない理由は、人それぞれですが、このような状況下では、財産相続手続きもなかなか進まないでしょう。このような問題を解決するには、遺品整理業者へ仕事を依頼して、代わりに遺品整理を進めてもらうという手段が有効なのではないでしょうか。

悪質な買取業者に騙される

近年、財産分与のタイミングを狙った悪質な買取業者の悪事があとを絶ちません。悪質な買取業者は、「これは、不用品ですね。資産価値のないものなので、こちらで処分しておきます。」と伝えて、実は売却してお金に変えています。

つまり、仕事の依頼者本人に嘘の事実を伝えて、裏で隠れて収益をだしているということです。これでは、最終的な相続金額に大きな違いがでてしまいます。そのため、信頼できる遺品整理業者へ相談できるかが大切なポイントとなります。

もし、このような業者に騙されたくないというのであれば、事前に資産価値のあるものについては別の場所に保管しておきましょう。これだけでも、悪質な買取業者に騙されるリスクを大幅に抑えることができます。

遺品整理にみせかけて盗難される

遺品整理業者に仕事を依頼する際は、盗難などのリスクのある会社ではないか調べてから見積もりの相談をしてください。近年、遺品整理にみせかけた盗難事件が相次いで報告されるようになっています。

「母や父が晩年まで大切にしていたものがなくなっている!」と気づいた場合は、遺品整理業者の盗難を疑った方が良いでしょう。そのことについて質問した際、「そんなものは最初からありませんでした。」と伝えてくるかもしれません。

そのような事態に備えて、スマートフォンで大切なものを撮影しておいてください。証拠の画像があれば、「遺品整理の作業前は、確かにありました。」と自信をもって伝えられます。

資産価値のない不用品を近隣に不法投棄される

遺品整理をすれば、どうしても大量の不用品がでてきます。その場合、財産相続をする者が責任をもって適切な場所へ処分する必要があります。遺品整理業者へ仕事を依頼した場合は、そのスタッフが最後まで責任をもって処分することになります。

この時、悪質な遺品整理業者を利用してしまうと、近隣の田んぼの道端や山林などに不法投棄をされてしまうことがあります。もちろん、不法投棄をしたのは、悪質な遺品整理業者であるのかもしれません。しかし、不用品の所有者は仕事の依頼主であるあなたです。

つまり、真っ先に不法投棄の疑いをかけられる可能性が高いということです。もし、大量の不用品を処分する場合は、どのような処分方法をとるのか、事前に詳しく聞いておいた方が良いでしょう。

特殊清掃が必要ならマイナス資産として計上する

親族が一人暮らしをしていたため、遺体の発見が遅れてしまい特殊清掃が必要という状況であれば、多額の清掃費用が発生してしまいます。現場の状況にもよりますが、清掃が大がかりになりそうであれば、それなりにまとまった費用が必要となるでしょう。

そのため、故人から財産を相続し分配する場合は、そのようなマイナス資産も含めて、検討していく必要があります。この点について考慮していなければ、1人の相続者に特殊清掃費用がすべて請求されてしまうため不平等な状態となってしまいます。

マイナス資産は、特殊清掃業者への仕事の依頼やパソコン、冷蔵庫、クーラー、室外機など、さまざまな家電製品の処分にも発生します。そのため、財産相続前にマイナス資産の金額を具体的に計算し、プラス資産から引いておきましょう。

孤独死部屋の後始末の費用

孤独死のあった部屋の遺品整理を依頼する場合、どれくらいの料金が必要となってくるのでしょうか。その料金は、部屋の広さや不用品の処分量によって大きく異なってきます。弊社では、およその目安として下記の料金を公開しています。

  • アパートやマンションの一部屋:24,000円から
  • 部屋+ダイニングキッチン:54,000円から
  • 部屋+ダイニングキッチン+リビング:69,000円から
  • 2部屋+ダイニングキッチン:99,000円から
  • 2部屋+ダイニングキッチン+リビング:119,000円から
  • 3部屋+ダイニングキッチン:139,000円から
  • 3部屋+ダイニングキッチン+リビング:149,000円から
  • 4部屋+ダイニングキッチン:169,000円から
  • 4部屋+ダイニングキッチン+リビング:189,000円から

上記の料金は、あくまでも目安の金額ですが、弊社では、さまざまなオプションがこの中に含まれています。遺品整理業者によっては、一切のオプションが有料となっているケースもあるため、仕事を依頼する前に確認するようにしてください。

特殊清掃の対応ができる遺品整理業者へ相談しよう!

一人暮らしの遺品整理であれば、ほとんどのケースで特殊清掃が必要となってくるのではないでしょうか。もし、特殊清掃を必要とするのであれば、通常の遺品整理業者に仕事を相談してはいけません。

特殊清掃の対応ができる遺品整理業者へ仕事を相談してください。そして、業者によっては、対応できないといわれる可能性があるため、その現場の状況について詳しくおっしゃってください。

安い見積もり料金を提示してもらうために、嘘の情報を提示してしまうと、後日、トラブルにつながりかねません。そのため、遺品整理業者の見積もりは、複数の場所から取得するのがおすすめです。なちみに、独立行政法人の国民生活センターは、消費者への注意喚起として、下記のようなことを述べています。

複数社から見積もりを取るなど、事業者の選定は慎重に行いましょう
遺品整理サービスに関する料金や作業内容は事業者によりさまざまです。そのため、後々トラブルにならないためにも、事業者を選ぶ際は、最低限、必ず複数の事業者から見積もりを取り、料金、契約内容を比較検討しましょう。また、廃棄物の処理について、お住まいの市町村に処理ルールを確認しましょう。見積もりの際に出張料や見積料などの名目で料金を請求される場合があります。トラブルにならないためにも、事業者を呼ぶ前に、見積もりにあたって料金が発生するのか否かを確認するようにしましょう。

独立行政法人国民生活センター「消費者へのアドバイス」
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20180719_1.pdf

アパートやマンション、一戸建ての一室に腐敗体液の強い臭いが残ってしまったら仕事を依頼した意味がないため、業者選びは慎重に進めてください。

まとめ

まとめ

今回は、一人暮らしの死亡後の片付けの手順とは、どのようなものなのか、どういった問題が考えられるのかについて、プロの遺品整理業者が詳しくご紹介させていただきました。責任の所在を把握するだけでも、非常に参考になったでしょう。

もし、一人暮らしをされていた親族の部屋を片付けるにあたって、お困りの状態であれば、遺品整理業者に仕事を依頼してみませんか?遺品整理業者に、孤独死による死亡部屋の片付けを依頼すれば、遠方に住んでいる親族たちと一室に集って一緒に遺品整理に関する作業をする必要がありません。

もし、プロの遺品整理士を探しているのであれば、数々の現場を経験したプロフェッショナルな特殊清掃員が在籍している弊社のような遺品整理業者にご相談ください。作業当日ですが、立ち合っていただく必要は、ほとんどありません。特殊清掃員が片付けを進め、遺品整理作業を進めていきます。特殊清掃員の派遣を希望する場合は、いつでもご相談を受け付けております。もし、ご依頼する場合は、弊社までメール、または、お電話でご連絡ください。

遺品整理のみらいプロセスの対応エリア

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