遺品整理の7つのコツ~探すべき貴重品・書類や、片付けのやり方など~
大切な方が亡くなった後は、誰でも気持ちが深く沈んでしまうものです。「遺品整理なんて手につかない…」ということも多いでしょう。
このようなときは、もちろん無理をする必要はありません。しかし、賃貸住宅から出るときなど「どうしても遺品整理をせざるを得ない」という場面もあるでしょう。
そのようなとき、遺品整理の「コツ」さえ知っていれば、負担は大幅に減ります。遺品整理が少しずつでも進めばプレッシャーからも解放され、大切な方を亡くされたショックからも立ち直りやすくなるでしょう。
この記事では、そのように早くショックから立ち直っていただくための「遺品整理のコツ」を解説していきます。遺品整理が進まなくて悩んでいる方にも、「よりスピーディーに進めたい」と積極的に考えている方にも、きっと参考にしていただけるでしょう。
- 遺品整理の7つのコツ
- 気持ちの整理をつける
- 「整理しないと」と焦らない
- 人に話す(カタルシス)
- 書き出す(ジャーナリング)
- 形見分けをする
- 形見分けとは
- やらなければいけないのか…自由
- いつやるのか…四十九日が一般的
- 誰とやるのか…親族・友人など自由
- 何を分けるのか…主に資産価値のないもの
- 貴重品を探す
- 何を探せばいいのか?
- 書類系はとりあえず保存し、後で整理する
- プロに任せる場合は、必ず信頼できる業者に
- ネットバンクの口座など「デジタル遺品」の捜索も必要
- 貴重品以外のものを「残す・捨てる・保留」に分類
- 故人の遺志を確認
- 家族・親族の間でよく話し合う
- 各種の書類・資料は残しておく
- その他の品物は「残す・捨てる・保留」で即断
- 「保留」のものを後日また整理する
- 売れるものを売る
- 遺品整理業者に買い取りを依頼
- リサイクルショップ・質屋に持ち込み
- ネットオークション・フリマアプリを利用
- 小さい物はすぐ、大きい物はまとめて捨てる
- 「できることからすぐやる」ことでモチベーションが上がる
- 粗大ごみ・家電製品などはまとめて捨てる方がお得
- 遺品整理業者を活用する
- 料金体系・免許番号などの情報が明瞭な業者を選ぶ
- 相続手続きとまとめて任せられる業者も
- まとめ
遺品整理の7つのコツ
遺品整理のコツを一覧にすると、主に下の7つとなります。
- 気持ちの整理をつける
- 形見分けをする
- 貴重品を探す
- 貴重品以外のものを分類する
- 売れるものを売る
- 捨てるものはまとめて処分する
- 遺品整理業者を活用する
それぞれのコツについては、個別の段落で解説していきます。最も重要なこととして、遺品整理をしてはいけないケースもあることを、最初に意識しておいてください。
これは主に「相続放棄をするとき」ですが、詳しくは下の記事でまとめています。「遺品整理をしても問題ない」と確認できたら、これから解説するコツを元に、整理を進めていただけたらと思います。
気持ちの整理をつける
遺品整理のコツは、まず「気持ちを整理する」ことです。普通の仕事と違い「精神的に大きなショックを受けた状態」からスタートするためです。
「気持ちの整理といっても、漠然としていて何をしたらいいかわからない」と感じる方も多いでしょう。そのため、ここでは具体的なポイントを3つ書かせていただきます。
「整理しないと」と焦らない
大切な人が亡くなったあとは、しばらくは「何もする気が起こらない」というのが普通です。もちろん、活発に動いたらいけないということではありません。そのようなエネルギーがあるのも、とてもいいことです。
すぐに動けるにしても動けないにしても、どちらでも良いということです。「早く遺品整理をしなければ」とストレスを感じてしまうと、そのせいで心身の不調が起き、さらに遺品整理が遅れてしまうということもあり得ます。
故人が望まれていることは、「早く遺品整理をしてもらう」ことではなく、「残されたご家族に楽しく生活してもらう」ことでしょう。そのため、まずは遺品整理について「焦らない」「悩まない」ということを大事にしてください。
一応遺品整理にも「最低限の期限」はありますが、それは一般的に思われるより長いものです。遺品整理をいつまでにするべきかは下の記事で詳しく解説しています。
人に話す(カタルシス)
「自分の感情を人に話すと楽になる」ということは、広くいわれています。また、これまでの経験で実感されている方も多いでしょう。
心理学の用語で、感情を言葉や行動に現すことを「カタルシス」といいます。そして、このカタルシスによってストレスが軽減することも、多くの実験で確かめられています。
「どの国でも女性の方が長生き」というのも、女性の方が悩みや悲しいできごとを、隠さずに人に話すからだとされています。大切な方が亡くなられたことを悲しむ気持ちは、無理に押し込めず、聞いてくれる友人や親族などに話すようにするといいでしょう。
人に話すという「ごく普通の行為」は、一見「コツ」というテクニカルなものには感じられないかもしれません。しかし、あらゆる心理学の実験で効果が確かめられている「カタルシス」という行為なのだと、理解していただくといいかと思います。
書き出す(ジャーナリング)
心療内科の治療技術の1つに「ジャーナリング」があります。これは「患者の感情を自由に書き出させる」というものです。
よく「チラシの裏」といいますが、喜怒哀楽の感情がたまったときに「無性に紙に書きたくなる」という人は少なくないでしょう。実際、このように感情を言語化・見える化して整理することは、心理学的にも非常に有効とされています。
書き出すのは感情だけでなくてもかまいません。遺品整理に関する「やるべきことリスト」を、とりあえず思いつくままに書いてみるのもいいでしょう。そして「一番簡単なものだけ、とりあえずやってみる」というスタンスもいいかと思います。
多くのタスクは「書き出してみると意外と大したことがない」ものです。感情を整理するだけでなく、遺品整理の作業の全体像を確認する上でも、ジャーナリングは「役立つコツ」といえるでしょう。
形見分けをする
遺品整理の中でも特に重要な作業の1つとして「形見分け」があります。ここでは形見分けのルールや、スムーズに進めるコツなどを簡単に解説していきます。
(形見分けについてのより詳しい説明は、下の記事をご覧いただけたらと思います)
形見分けとは
形見分けとは「個人の遺品を親しい人で分け合うこと」です。デジタル大辞泉では「故人の衣服や所持品などを、その親族・親友などに分配すること」と定義されています。
やらなければいけないのか…自由
形見分けは「やらない」という選択肢もありです。法律で決まっていることではなく、あくまで宗教的な儀式に過ぎないためです。
昨今は「形見分けをやらない」あるいは「自分個人が参加しない」という選択も増えています。
- 遺産分割がきっちりできていればいい
- 形見の品は処分できないので、もらっても困る
上記のような理由からです。もちろん「形見の品をいつまでも大切にしたい」という方も見えるでしょう。そうした方が形見分けをするのはいいことです。
- 形見分けを「したい」人はする
- 「したくない」人はしない
このように「選べる時代」になりつつあるといえます。そもそも「形見がほしい」人にとっては、「もらえる品が増える」わけですから、この方が良いわけです。
それぞれの人間関係に合わせて考えるべき
上のように「やってもやらなくても自由」なのですが、実際には「そうはいかない」ということもあるでしょう。例えば、親御さんに住宅ローンの連帯保証人になってもらったなどの恩がある方は多いかと思います。
そうした場合は、残された片方の親御さんが「形見分けをしっかりやりたい」といわれる場合、そのご意向を組むべきときも多いかと思います。最終的には、それぞれのご家庭での人間関係に合わせて決めていただくのがいいでしょう。
いつやるのか…四十九日が一般的
形見分けをやるとしたら、時期はいつ頃になるのか―。これは、一般的には「四十九日」です。正確には、故人が信仰されていた宗教によって、下記のようになります。
仏教 | 四十九日など |
---|---|
神道 | 五十日祭・三十日祭など |
キリスト教 | 追悼ミサ(一ヶ月命日など) |
基本的には初七日などの「早いタイミング」に行うことはなく、四十九日や五十日祭など「1カ月以上が過ぎた段階」で行われます。これは下のような理由からです。
- 1カ月程度は気持ちの整理がつかないことが多い
- 最初の1カ月程度は、他にもやることが多い
- 関係者が集まる日程調整に、1カ月程度の余裕が必要
上記のようなことを考えると、どの宗教でも「1カ月以上あと」になっているのは、納得できるでしょう。
誰とやるのか…親族・友人など自由
形見分けを「誰とやるか」「誰を呼ぶか」は自由です。
- ご家族
- ご親族
- ご友人
このように、遺族と縁が深かった方は、すべて形見分けに参加する可能性があります。「可能性」というのは「明確なルールがない」ためです。
ルールはないものの、基本的にはご家族など「血縁の近かった方から優先される」と思ってください。
何を分けるのか…主に資産価値のないもの
形見分けで分けるものは、辞書の定義では「衣服・所持品など」です。現金や株券など、資産価値のあるものを分けることは基本的にありません。
ここでやっかいなのは、「価値の高い衣服・所持品をどうするか」です。特に高価なカメラなどは現金に等しい価値があります。
実際に、こうした高価な「形見の品」をめぐるトラブルは多いものです。このようなトラブルを避けるには、たとえば下のような方法も有効といえます。
- 業者に遺品整理をご依頼いただく
- 価値のある品物をすべてピックアップさせていただく
- 鑑定・買取りをさせていただく
- そこで得られた現金を、平等に分配していただく
つまり、価値のある形見の品は「遺産」として、不動産などと同様に「正式に遺産分割をする」ということです。これなら法律による「法定相続割合」などのルールもあり、比較的意見がまとまりやすいでしょう。
なお、遺品整理時の形見分けで発生するトラブルについては下の記事で解説しています。こちらも参考に形見分けをしていただくと、よりスムーズに運びやすくなるでしょう。
貴重品を探す
故人の残した貴重品を探します。探す作業自体は「普通に捜索をする」わけですが、「そもそも何を探せばいいのかわからない」ということが多いでしょう。
そのため、ここでは「遺品整理で探す貴重品は何か」を中心に解説していきます。
何を探せばいいのか?
まず「ほとんどの故人が確実に残されている」ものは、下の3つです。どれだけ遺品整理をする余裕がなくても、これらの貴重品だけは極力探していただくべきといえます。
- 通帳
- 印鑑
- 年金手帳
続いて「見つかることが多い」ものは下記のものです。これらも「ある」ことがわかっていたら、非常に重要なものなので、探していただくべきものです。
- 貴金属(指輪など)
- 保険関係の書類
- 不動産関係の書類
その他で見つけるべき遺品は「書類系」が多くなります。これは段落を分けて説明します。
書類系はとりあえず保存し、後で整理する
貴重品の中でも、特に種類が多いのは「書類」です。ジャンル別にどんな書類があるかをまとめると、下記のようになります。
年金 | 年金手帳・関連書類 |
---|---|
保険 | 生命保険・損害保険・火災保険・地震保険など |
不動産 | 登記簿・登記済権利証(登記識別情報)など |
債務 | 各種ローンの契約書類など |
インフラ | 電気・ガス・水道・NHKなどの公共料金、携帯電話・ネット回線など |
金融 | 有価証券(株式・債券)、その他の金融資産(仮想通貨など) |
クレジットカード | カード自体・契約内容がわかる書類 |
貴金属 | 指輪・アクセサリー・金塊・プラチナ・アンティークコインなど |
多くの人が「多すぎる」と感じるでしょう。これが遺品整理で挫折してしまう方が多い原因の1つです。
このため、「書類はとりあえず全部保存し、後で整理する」とシンプルに考えてください。「紛失していなければ、後でどうにでもなる」ものなので、まずは「保存する」ことが重要です。
プロに任せる場合は、必ず信頼できる業者に
遺品整理の現場によっては「貴重品の捜索も含めて、プロに依頼したい」と考える方もいるでしょう。いわゆる汚部屋やゴミ屋敷のような状態だと、一般の方が上記のような貴重品をすべて探し出すのは困難です。
しかし、言うまでもなく貴重品は「信頼できる人にしか任せてはいけない」ものです。悪質な業者なら「貴重品をだまって盗む」こともあり得ますし、見つけた不動産・クレジット関連の書類などを悪用する可能性もあります。
仮に作業現場に立ち会うにしても、すべての作業を監視できるわけではありません。そのため、依頼する段階で「絶対に信頼できる業者」を選ぶ必要があります。
ネットバンクの口座など「デジタル遺品」の捜索も必要
最近は通帳を発行せずネットバンキング限定のサービスを提供している銀行も増えています。また、各種のポイントが数万円分貯まっているというケースも多いものです。故人によっては仮想通貨などの投資をされていたケースもあるでしょう。
このような「デジタルデータとしての遺品」をデジタル遺品と呼びます。こうしたデジタル遺品の整理は、パスワードなどがある分、普通の貴重品の捜索とはまた違ったノウハウが必要になります。
デジタル遺品整理については下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしていただけたらと思います。
貴重品以外のものを「残す・捨てる・保留」に分類
貴重品を分けたあとに残った遺品は、下の3通りに分類します。
- 残すもの
- 捨てるもの
- 保留するもの
以下、これらの3つに分けるコツを解説していきます。
故人の遺志を確認
当然ながら、故人の遺志は最優先です。故人が下のようなもので、遺品整理についての希望を書き残していないかを確認しましょう。
- エンディングノート
- 遺言状
遺言状については、書かれていれば死後にすぐ発見されるものです。しかし、エンディングノートについては「書きかけで急逝された場合、すぐに見つからない」ということもあります。
このため、貴重品の捜索と同時に「エンディングノートらしきものがないか」もよく探しましょう。そして、書かれている内容については、余程おかしなことがない限り、故人の意思を尊重していただくのがいいかと思います。
家族・親族の間でよく話し合う
亡くなる方が細かいルールを決めていてくださった場合、残されたご遺族の方々も、ある意味「楽」なものです。しかし、実際にはそのようなケースばかりではありません。例えば、下記のようなケースも多いでしょう。
- 突然亡くなられてしまった
- 晩年は認知症で、自身の意思を残せる状態ではなかった
この場合、亡くなられた後でも前でも、家族や親族の方々の間で、遺品の分類についてよく話し合うことが必要です。特に重い病気などで入院されていた場合は、亡くなる前に話し合う期間があります。その期間に、下記のようなことを話し合っておくといいでしょう。
- このようなものは捨てる・残す
- 価値のあるものを売ったお金は、こう分配する
特に「価値のあるもの」については、不動産や預貯金などの「主な遺産の分割」が終わったあとで出てくることがしばしばあります。そのため、価値のあるものが出てきたときの分配についても、話し合っておくことが必要です。
各種の書類・資料は残しておく
下記のような書類や資料は、一定期間残しておく方がいいでしょう。後々何らかの役に立つ可能性があるためです。
- 日記
- 手紙
- 住所録
- 仕事の書類
また「貴重品」の段落でも解説しましたが、下記のような「資産に関する資料」も残しておかなければいけません。
- 預金通帳
- 保険証書
- 株券
- 債券
- 不動産登記簿
- 登記済権利証
- その他の有価証券など
迷ったら「書類はすべて残す」というルールにしてもいいでしょう。書類はまとめれば、それほどスペースを取りません。そのため「書類だけ後で整理する」というやり方もありだといえます。
その他の品物は「残す・捨てる・保留」で即断
ここまでは、下のような品物について解説してきました。
- 個人の意思が確認できる品物
- 遺族間で話し合った品物
- 書類・資料
これらを整理した後にも、残りの品物がおそらくあるでしょう。それらのものは、下の3通りのどれかで即断するのがコツです。
- 残すもの
- 捨てるもの
- 保留するもの
まず「残す・捨てる」で考え、即断できなければ「すべて保留」としましょう。おそらく保留が多くなるでしょうが、それでかまいません。
要は、すべての物について「一度何らかの判断を下した」ということが大切なのです。それができただけでも、遺品整理は大幅に進んだといえます。
「保留」のものを後日また整理する
仮に「保留」が大部分になったとしても、「残す・捨てる」で3割~5割程度にはなるはずです。「残す」のものを適切な場所にしまい、「捨てる」のものを処分したら、それでさらにスッキリします。
物が減ってスッキリした状態なら、さらに判断もしやすくなるでしょう。その状態で再度「保留」をものを整理する、というやり方を繰り返せば、ストレスなく徐々に遺品を整理できます。
なお、遺品整理で「残すもの」の決め方については、下の記事でも詳しく解説しています。こちらも参考にしていただくと、さらに分類がしやすくなるでしょう。
売れるものを売る
特に「保留」に分類したもので、売れるものがないかを調べます。売れるものがあれば、下のような業者や媒体を使って売るといいでしょう。
- 遺品整理業者
- リサイクルショップ
- 質屋
- ネットオークション
- フリマアプリ
以下、それぞれの方法について解説していきます。
遺品整理業者に買い取りを依頼
遺品の買い取りに関して、一番簡単かつ高値で売りやすいのは、遺品整理業者です。理由を書き出すと下記のようになります。
- そもそも、遺品の中から「価値のあるもの」を探すのが大変
- しかし、業者に遺品整理を依頼するなら、この作業を同時にやってもらえる
- 同時にやるなら、別料金はかからない
- 他の業者などに依頼する手間・時間もかからない
このような理由で「安くて早い」ということです。また、作業費用が安いだけでなく、高く買い取ってもらいやすいため、最終的に「黒字」になることも多いといえます。
なぜ遺品整理業者の買取価格は高いのか
これは「すでに遺品整理で利益が出ている」ためです。つまり「サービス」のようなものです。
たとえば家具の販売では、新しい家具を買うと古い家具を無料で処分してもらえます。「無料引き取りサービス」と呼ばれるものですが、いわば「買ってくれたことへのお礼」といえます。
同じように、遺品整理業者も「サービスを使っていただいたことへのお礼」として、通常より高く遺品を買い取ることが多くあります。もちろん、こうした方針は業者によるため「すべての業者が高額で買い取る」とはいえません。
しかし、上記のような理由から「遺品を買い取ってもらうなら、遺品整理業者が特に有利」というのは理解していただけるでしょう。逆にいえば、普通の不用品の売却では、不用品回収業者やリサイクルショップなどが優れている、ということです。
リサイクルショップ・質屋に持ち込み
普通の不用品と同じく、リサイクルショップや質屋に買い取ってもらうという選択肢もあります。ただ、この方法には下のようなデメリットがあります。
- 自分で持ち込まなければならない
- 「価値のあるものの選別」も、自分でしなければならない
遺品整理業者に依頼する場合は、上の2つの作業をどちらもする必要がありません。また、買取価格についてもリサイクルショップや質屋は「そこだけで利益を出さなければいけない」ため、自ずと安くなりがちです。
これらのデメリットを考えると、遺品に関しては「リサイクルショップや質屋より、遺品整理業者に売っていただく方がいい」といえるでしょう。
ネットオークション・フリマアプリを利用
ヤフオクなどのインターネットのオークションや、メルカリなどのスマホアプリを使って売る方法です。これはうまく実行すれば、遺品整理業者と同様か、それ以上に高くなる可能性があります。
理由は「業者の取り分が、すべて自分の利益になる」ためです。ヤフオクやメルカリに多少の手数料はとられますが、それでも業者のコストや利益に比べたら、微々たる金額です。
このようにメリットも期待できる方法ですが、下のようなデメリットもあります。
- ネット・スマホを使いこなしていないと難しい
- 支払いなどのトラブルに巻き込まれる恐れがある
2つ目については、ヤフオクのように歴史のあるサービスなら、多少はリスクが軽減されるでしょう。代わりにライバルも多いので、あまり高くは売れません。
メルカリのように歴史が浅いサービスは、まだまだトラブルも多く聞かれます。その分ライバルが少なく、高く売りやすいのは利点です。しかし、総合的にはやはり「リスクがある」というべきでしょう。
このように換金の方法は多くあります。いずれの方法にしても「思い入れのある遺品でなければ、売れるものは売る」ときっぱり決め、売却を進めていくといいでしょう。
小さい物はすぐ、大きい物はまとめて捨てる
「捨てる」という分類になった不用品をどう処分するかですが、その不用品の大きさによって下のようにいえます。
- 小さな不用品…すぐ捨てる
- 大きな不用品…まとめて捨てる
ここでは、それぞれの捨て方のコツについて解説していきます。
「できることからすぐやる」ことでモチベーションが上がる
これは心理学や教育学で基本とされていることで、皆さんも生活の中で実感されていることが多いでしょう。達成に時間がかかる目標だと挫折してしまうことがありますが「2分以内にできる」などの小さな仕事であれば、大抵は簡単にできるものです。
これを教育用語でスモールステップと呼び、デカルトの言葉では「困難は分割せよ」といいます。どちらにしても「すぐ捨てられる小さなものはすぐ捨てる」ことで、着実に遺品整理が前進するわけです。
- 目の前の遺品が減って精神的に楽になる
- 物理的にもスペースが増えていき、楽になる
上記のように、物心両面の理由で遺品整理をしやすくなります。このため「すぐ捨てられるものは、すぐ捨てる」ことが1つ目のコツとなるわけです。
粗大ごみ・家電製品などはまとめて捨てる方がお得
一方、粗大ごみや家電ごみに分類されるような遺品の場合、個別に捨てるとコストが非常に高くなってしまいます。また、自治体の粗大ごみの場合「すぐに捨てよう」と思っても、そもそも回収日が限られているものです。
そのため、こうした「処分が難しい不用品」については、遺品整理業者にまとめて引き取りを依頼するのがコツです。これによって費用と処分にかかる労力の、両方を節約できます。
もちろん、粗大ごみの類も溜め込みすぎるとスペースが狭くなるなど、デメリットがあります。そのため、軽トラック1台分など「業者のパック料金を使える量」になったら、早めに依頼していただくといいでしょう。
遺品整理業者を活用する
どんな仕事でも「プロにまかせた方が早く、安くつく」というケースは多いもの。遺品整理でもそれは変わりません。
大きな遺品の処分などは、遺品整理業者に依頼していただくことも重要な「コツ」といえます。ここでは、業者選びのポイントなどを解説していきます。
料金体系・免許番号などの情報が明瞭な業者を選ぶ
遺品整理業者は多く存在しますが、中には料金体系や免許番号など、重要な情報が不明瞭な業者も存在します。こうした業者は、見積もりになかった料金を後から請求されるなどのトラブルが発生しがちです。
遺品整理時は遺族の方も精神的に弱っているため、このような業者の手口に抵抗しにくいもの。それだけに、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
信頼の尺度は多くありますが、上記のような料金体系・免許番号などの情報を明記している業者を選ぶことは、必須といえるでしょう。
相続手続きとまとめて任せられる業者も
遺品整理業者の中には、相続手続きや生前贈与の手続きをまとめて任せられる業者も存在します。遺品整理や生前整理が必要なケースでは、同時に相続や生前贈与も必要になることが多いためです。
弊社もこうしたニーズにお応えするために、全国に800以上の士業ネットワークを持っております。弁護士・税理士・司法書士など、状況に応じて最適な専門家と連携し、ベストの解決に導くことが可能です。
もし「遺品整理だけでなく、相続手続きも同時にまかせたい」ということであれば、ぜひ弊社にお気軽にご相談いただけたらと思います。
まとめ
遺品整理のコツは、通常の片付けのコツとは違い「故人の貴重品の捜索」など、難しいポイントがいくつかあります。また、ご葬儀や相続の手続きなど、やるべきことが立て続けに起こることで、余裕がない中で行なわなくてはなりません。
加えて精神的なショックなども考えると、かなり厳しい条件の中重なる仕事といえるでしょう。多くの方が遺品整理をなかなか進められないのも当然といえます。
このため「遺品整理が厳しい」と感じられたら無理に背負い込むことなく、弊社のような遺品整理業者にご相談いただければと思います。弊社には遺品整理士などの有資格者も多く在籍し、関係機関から優良事業所の認定も受けております。出張・お見積りの費用はゼロ円で、業界最安値を保証しております。
他社より高い場合は値引きもさせていただきますので、他社と比較するためのお見積りも歓迎でございます。まずはお気軽に、お電話やメールでご相談ください。
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