
空き家掃除の費用相場と業者の選び方、自分でやるコツ
業者による空き家掃除のサービスは、2種類に分かれます。1つは大型清掃、もう1つは定期清掃です。
- 大型清掃…遺品整理・引っ越し・不動産売却などで行う
- 定期清掃…空き家を維持するために行う
2種類のどちらにしても、費用の相場や業者の選び方などが気になるでしょう。また「自分でやるのと、どっちがいいか」「自分でやる場合、掃除を簡単にするコツがあるか」という点も知りたいかと思います。
この記事では、上記の内容を中心に「空き家掃除のやり方と、業者によるサービスの詳細」をまとめていきます。空き家掃除を業者にまかせようとしている方にも、自分でやろうと考えている方にも、参考にしていただけるでしょう。
- 空き家掃除業者のサービス内容は2通り
- 大型清掃…引越し・不動産売却などで行う
- 定期清掃…空家を維持するために行う
- 空家掃除は自分でやるべき?業者に依頼すべき?
- 自分でやるメリット・デメリット
- 業者に依頼するメリット・デメリット
- 空き家掃除の費用相場(家の不用品を丸ごと処分する場合)
- 全体…18~20万円が相場
- 間取り別…最安9万円~最高60万円程度
- 都道府県別…北海道は安い、後は大体同じ
- どんな業者に頼むべき?3タイプの業者の違い・選び方を解説
- 大型清掃なら、遺品整理業者や不用品回収業者
- 定期清掃なら、清掃代行業者
- 入居者が亡くなられた場合、遺品整理業者
- 空き家掃除のコツは?4つのポイントを解説!
- 粗大ごみから片付ける(作業スペースを確保するため)
- 困難を感じたら「一番カンタンな作業」を行う
- 個別の作業が簡単に終わる裏技や道具の情報を集める
- すぐに捨てられないゴミは自宅に運ぶか、業者に任せる
- 空き家管理代行サービスとは?ダスキンを例に内容と料金を紹介
- 内容…簡易清掃と点検
- 料金…一軒家は1.4万円、マンションは1.2万円(月1回)
- 清掃…床の掃除機・モップがけ、トイレの便器洗浄など
- 点検…通気通水・窓や扉の動作・破損劣化など
- 空き家の放置は厳禁!発生する5つのリスク・危険を解説
- 不法投棄…処分の責任は不動産の所有者にある
- 放火…近隣に延焼すれば損害賠償のリスクも
- 被災…地震による倒壊・台風による飛散など
- 犯罪…その事件との関与を疑われることも
- 税金…特定空き家に指定されると、固定資産税が6倍に
- まとめ
空き家掃除業者のサービス内容は2通り
空き家を掃除する業者のサービスは、大別して2通りです。ここではそれぞれのサービスの違いを、簡単に説明します。
大型清掃…引越し・不動産売却などで行う
大型清掃は「家をまるごと片付ける」というもの。引っ越しをする際や、片付けた空き家をそのまま売却するなどのケースで、このタイプの業者に依頼します。
このように家(部屋)を丸ごと片付けるサービスについて詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください。

定期清掃…空家を維持するために行う
「空き家の掃除といっても、全部処分したいわけではない」「維持したいだけ」という人もいるでしょう。このようなニーズに合う掃除は「定期清掃」で、通常の家庭の定期クリーニングとほぼ同様のサービスとなります。
こうした定期清掃の内容や費用については、こちらの段落で詳しく解説しています。
空家掃除は自分でやるべき?業者に依頼すべき?
空き家の掃除を業者に依頼しようとするとき「そもそも、自分でやるのと業者に依頼するのとどっちがいいのか?」と疑問に思う人もいるでしょう。ここでは、自分でやる場合と業者に依頼する場合、それぞれのメリットとデメリットを解説していきます。
自分でやるメリット・デメリット
まずメリットは下記の通りです。
- 費用がかからない
- 経験値が上がる
- (万が一の)業者とのトラブルがない
費用については「お金さえあれば依頼したい」という場合、クレジットカードを使う方法もあります。多くの遺品整理業者がカード決済に対応しているため、そのような選択肢も検討していただくといいでしょう。
(弊社・みらいプロセスは、VISA・Master Card・JCB・AMEXに対応しています)
逆にデメリットとなるのは下の点です。
- 時間をとられる
- 肉体的・精神的な負担がかかる
- ごみ屋敷・汚部屋状態の場合、アレルギーなどの症状が出ることもある
- 孤独死の現場の場合、感染症のリスクもある
ごみ屋敷などのケースは特殊なので、多くの場合「時間と労力」が一番のデメリットとなるでしょう。
業者に依頼するメリット・デメリット
業者に依頼するメリットは、自ら行うときのデメリットの逆となります。
- 時間を節約できる
- 心身の負担がかからない
- 特殊な現場でも、健康を害するリスクがない
また、遺品整理の場合は「供養を無料でできる」「相続手続きや不動産整理も代行してもらえる」などのメリットがあります。
逆に業者に依頼することでデメリットとなるのは、下の点です。
- 費用がかかる
- 悪徳業者に遭遇してしまうリスクもある
費用については、先にも書いた通り「カード払い」などの選択肢もあります。また、よく探せば格安の業者も見つかるものです。
悪徳業者については、ごく一部紛れ込んでいるだけなので安心してください。これも複数の業者から見積もりを取れば、電話口の対応などでわかります。
悪徳業者に引っかからないための「業者の選び方」については、下の記事を参考になさってみてください。

空き家掃除の費用相場(家の不用品を丸ごと処分する場合)
空き家の掃除を業者に依頼する時、多くの人が特に気にするのは費用でしょう。ここでは定期清掃ではなく大型清掃に限定して、費用の相場を解説していきます。
全体…18~20万円が相場
空き家といったら、通常は一軒家のはずです。一軒家の場合、不用品を丸ごと処分する費用の相場は、18万円~20万円となっています。
- 一軒家の平均的な間取りは3LDKである
- 3LDKでの全国平均がこの金額である
上記の理由からです。3LDKより小さい空き家ならこれより安く、大きい空き家なら高くなると理解してください。
間取り別…最安9万円~最高60万円程度
家の不用品を丸ごと処分する料金は、間取りによって決まります。間取りごとの費用相場を書くと、下記の通りです。
1R・1K | 3万~8万円 |
---|---|
1DK | 5万~12万円 |
1LDK | 7万~20万円 |
2DK | 9万~25万円 |
2LDK | 12万~30万円 |
3DK | 15万~40万円 |
3LDK | 17万~50万円 |
4LDK以上 | 22万~60万円 |
空き家の場合は、小さくても2DKからということが多いかと思います。そのため、最安レベルなら9万円からとなります。逆に高ければ4LDK以上の60万円という相場が適用されます。
(当然ながら、4LDK以上の値段は上がいくらでもあるため、100万円などの高額になることもあります)
都道府県別…北海道は安い、後は大体同じ
都道府県別の相場は、最安・最高・平均がそれぞれ下のようになっています(3LDKの価格です)。
- 最安…146,555円~(北海道)
- 最高…280,157円~(山梨県)
- 平均…189,604円~(全都道府県)
詳細は当サイトの別記事の「都道府県別の3LDKの料金相場」の段落をご覧ください。記事全体は下のリンクからご覧いただけます。

都道府県別の相場の特徴
特徴をまとめると下記の通りです。
- 北海道はダントツで安い
- その他の都道府県はほとんど変わらない(18~20万円程度)
- 沖縄・山梨などはデータ自体が少ない(そのため、データでは高くなる)
- 西日本は東日本より安い(北海道は例外)
ここから言えることは県境に住んでいても、県によって料金が変わることはほぼないということです。北海道で越境はできないですし、東日本に住む人が西日本の業者に依頼することもできないためです。
つまり、「自分の都道府県の相場は知るべき」「しかし、越境を考える必要はない」といえます。

どんな業者に頼むべき?3タイプの業者の違い・選び方を解説
空き家の掃除業者は、下の3タイプに分かれます。
- 遺品整理業者
- 不用品回収業者
- 清掃業者
ここでは、空き家掃除が必要なそれぞれのケースで、どの業者に依頼すべきかを解説していきます。
大型清掃なら、遺品整理業者や不用品回収業者
大型清掃なら、遺品整理・不用品回収の業者に依頼すべきです。理由は下記の通りです。
- 大量の不用品や粗大ゴミを回収するためのトラックが必要
- 持ち帰った不用品を適切に分別・処分するノウハウや作業環境も必要
- 現場で多くの不用品を処理することにも、通常の清掃とは異なるノウハウが必要
一般的なダスキンなどのハウスクリーニングは「ある程度きれいなお宅」を訪問し、そこの水回りなどの清掃をします。つまり「磨く」作業が中心で「大量のゴミを処分する」作業はあまりないのです。
このため、大量のゴミを処分する大型清掃については、遺品整理や不用品回収の業者が向いているといえます。
定期清掃なら、清掃代行業者
定期清掃は、清掃代行業者が向いています。週に1回などのペースで、定期的なハウスクリーニングを受けたいときに利用するような業者さんです。
遺品整理や不用品回収の業者は、このような「定期的で小規模な清掃」は得意としていません。「両方できる」という業者さんも存在しますが、「両方の業歴」が長い業者さんでなければ、中途半端になってしまう恐れもあります。
そのため、定期清掃であれば「大型清掃と両方可能」という業者さんより、ハウスクリーニングなどを専門としている清掃業者に依頼する方がいいでしょう。
入居者が亡くなられた場合、遺品整理業者
親御さんなど、住んでいた方が亡くなられた場合は、遺品整理の業者にご依頼いただくのがベストです。理由は下記のようになります。
- 遺品の供養(合同供養)を無料でできることが多い
- 相続などの各種手続きを代行できることが多い
- 特殊清掃や消臭工事などにも対応している
- 遺品の仕分けには独特のノウハウがある
- 業者によっては不動産整理にも強い
同じように大型清掃を得意とする不用品の回収業者でも、これらのメリットは持っていません。このため、入居者の方が亡くなられた空き家の掃除については、遺品整理業者へのご依頼を第一にお考えください。
(なお、孤独死が起きたケースでの空き家の後始末については、下の記事で詳しく解説しています)

空き家掃除のコツは?4つのポイントを解説!
空き家掃除を自分でする場合「効率的にするためのコツを知りたい」と思うでしょう。ここでは、空き家掃除のコツを2つ紹介します。
粗大ごみから片付ける(作業スペースを確保するため)
掃除では、作業スペースが広いほど有利になります。そのスペースを確保するために、粗大ゴミから片付けるのは有効です。
ただ、粗大ごみは物理的にも分別のルール的にも、普通のゴミより処理が難しいもの。それが原因で作業が止まってしまい、モチベーションが下がることもあります。
このため、もし作業が止まりそうなら、この手順にこだわらず「小さなゴミから捨てる」方向に切り替えましょう。
困難を感じたら「一番カンタンな作業」を行う
これは空き家の掃除に限らず、モチベーションが下がったときの対処法としてよく知られているものです。特に掃除は一種の「運動」なので「体が適度に動き続けている」ことが重要となります。
たとえばジョギングをしていて「汗をかく」→「長時間休む」→「体が冷える」という状態になった場合、物理的に運動の効率が下がることはいうまでもないでしょう。これは空き家の掃除でも同じで「効率が下がるほど作業を止めるべきではない」のです。
もちろん、適度な休憩は必要です。そうでなく、ごみ処理の難しさなどで作業が止まってしまった場合は「止まらないで済むよう、簡単な作業に切り替える」ということを意識してください。
(なお、このような「簡単な作業から手をつける」ことの効能は、ごみ屋敷を脱出するときにも通じるものです。この点は下の記事の「ゴミ屋敷からの脱出」の段落で詳しく解説しています)

個別の作業が簡単に終わる裏技や道具の情報を集める
掃除は実は「頭脳戦」です。個別の作業を簡単に終わらせる方法や道具を知っていれば、それだけで飛躍的に作業が楽になります。
たとえば網戸の掃除は、通常なら「ホースで水をかけてブラシで拭く」という作業をするでしょう。しかし「100均の専用ワイパーとシートを使って普通に拭くだけ」で終わります。これだと、水をかけられないような場所でも簡単に掃除できるのです。
この網戸掃除のノウハウは、下の記事の「窓掃除」の段落で詳しく解説しています。

これはほんの一例で、他にも「洗面台を洗剤でなく重曹で掃除する」など、多くのテクニックがあります。こうしたノウハウは日常の家事でも役立つものなので、ぜひ必要に応じてチェックしてみてください。
すぐに捨てられないゴミは自宅に運ぶか、業者に任せる
自治体のゴミ収集は、種類によって曜日が決まっています。空き家掃除の日に出せないゴミも当然あるでしょう。
そのようなゴミを処分する方法は、下の選択肢があります。
- 空き家に置いておいて、後日また来て捨てる
- 自宅に持ち帰り、自宅のある自治体で捨てる
- 回収業者に依頼する
おすすめの方法は2つ目か3つ目です。1つ目は「空き家が近い」ときはいいのですが、遠くだと当然大きなロスになります。
一番ラクなのは業者に任せる方法で、これだとお金が必要です。しかし、掃除自体を任せるときと違い、費用は格安になるので、それほどの負担にはなりません。回収を依頼す量や内容によりますが、「自分で持ち帰るより明らかに良い」というケースは多いでしょう。
空き家管理代行サービスとは?ダスキンを例に内容と料金を紹介
画像引用元:空家点検サービス(ダスキン)
業者による空家掃除のサービスには、定期的に簡単な清掃を行う「管理代行」のサービスもあります。特に有名なのはダスキンのものですが、ここでは同社の「空家点検サービス」の内容と料金を紹介します。これを元に、空き家管理代行のサービス内容のイメージを、掴んでいただけたらと思います。
内容…簡易清掃と点検
内容は「掃除・点検」です。どちらも「空き家を問題なく維持していくために必要な内容」はすべてカバーされていると思ってください。
料金…一軒家は1.4万円、マンションは1.2万円(月1回)
ダスキンの「空家点検サービス」の場合、下のような標準料金になっています。
一軒家プラン | 14,040円(税抜13,000円) |
---|---|
マンションプラン | 11,880円(税抜11,000円) |
それぞれ簡単にいうと1.4万円、1.2万円です。回数は「1カ月に1回」です。
つまり月額1.2万円~1.4万円となり、年額で14.4万円~16.8万円となります。
料金の補足
それぞれ「広さの条件」があります。延床面積で下のような数値です。
一軒家プラン | 120平方メートル未満 |
---|---|
マンションプラン | 100平方メートル未満 |
これを超える場合は「別途お見積り」となっています。
清掃…床の掃除機・モップがけ、トイレの便器洗浄など
清掃の内容は下記の通りです。最後の「庭」のみ屋外で、あとはすべて屋内です。
全室の床 | モップがけ・掃除機がけ |
---|---|
ベランダ | 掃き掃除 |
トイレ便器 | 内部の洗浄 |
玄関 | 玄関たたき・玄関まわりの掃き掃除 |
庭 | 掃き掃除 |
玄関の「たたき・まわり」の意味は、それぞれ下記の通りです。
- 玄関たたき…靴を脱ぐ場所(屋内)
- 玄関まわり…ドアの間(屋外)
点検…通気通水・窓や扉の動作・破損劣化など
点検は、室内に関しては下のような内容となっています。
玄関 | 破損・劣化・落書きの有無を確認 |
---|---|
ドア・窓・雨戸・収納の扉など | 開放して通気/開閉時に破損・劣化がないかを確認 |
水まわり | 各水道栓の通水/カビの有無を確認 |
ベランダ | 破損・劣化の有無を確認 |
ポスト | 投函物の回収 |
室外に関しては下記の通りです。
庭・庭木 | 不法投棄物がないか、落ち葉・雑草が茂っていないか確認 |
---|---|
外構・フェンス | 外構・フェンスの破損・劣化・落書きの有無を確認 |
建物外周 | 外壁や窓ガラス・雨戸の破損・劣化・落書きの有無を確認 |
駐車場 | 落書きや不法投棄物の有無を確認 |
清掃・点検の内容についての補足
サービスの内容をさらに詳しく知りたい方のため、ダスキン公式サイトの補足説明も合わせて紹介させていただきます。
※スタッフがチームでお伺いしします。
※お掃除に必要な道具や洗剤は、すべてご用意いたします。
※基本サービス内容以外の箇所をご要望の場合は、別途お見積りさせていただきます。
※ポスト投函物の指定先への送料について、投函物の大きさや量により、郵送代が大幅に変わる場合は、ご負担いただく場合がございます。
※水道・電気のご契約がない場合は、通水や掃除機を使用する清掃ができない場合がございます。
空家点検サービス(ダスキン)
空き家の放置は厳禁!発生する5つのリスク・危険を解説
空き家を放置することには多くのリスクがあります。それは所有者の方だけではなく、近隣の方や自治体にとってもマイナスとなるものです。
このため、空き家の掃除をしっかりすることは「自身のためでもあり、地域のためでもある」といえます。そのような意義を理解していただくため、ここでは空き家を放置することのリスクを説明します。
不法投棄…処分の責任は不動産の所有者にある
空き家の庭には、しばしば粗大ごみなどが不法投棄されます。この問題で厄介なのは、不法投棄されたゴミは、空き家の持ち主が処分しなければならないこと。行政は処分してくれないのです。

空き家を売却すると決めている場合でも、売却までの期間は厳重に管理する必要があります。
放火…近隣に延焼すれば損害賠償のリスクも
特に木造の空き家は、愉快犯が放火をする恐れがあります。これでもっとも怖いのは、隣家などに延焼することです。
当然ながら、これによって巨額の損害賠償の責任が生じる恐れもあります。不法投棄ほど「確率」は高くないものの、いざ受けたときのダメージが比較にならないほど大きいものです。
被災…地震による倒壊・台風による飛散など
災害による被災も放火についで大きな問題です。特に老朽化した空き家は、地震によって倒壊する恐れがあります。これによって、やはり隣家などに被害が出る恐れがあるのです。
また、台風による戸板などの飛散も問題です。これによって近隣の自動車などに被害が及ぶ例は多くあります。これも高額な損害賠償につながるリスクがあるでしょう。
空き家の状態を維持するのであれば、建物の倒壊や飛散を防ぐための最低限の修繕は行うべきです。
犯罪…その事件との関与を疑われることも
空き家は犯罪の温床となることもあります。暴行などの行為は、屋外で行うと第三者に目撃されるリスクがありますが、空き家という屋内であれば、そのリスクが大幅に減るためです。
このような犯罪に空き家を使用されても、所有者がその犯罪について責任を問われることは原則ありません。しかし犯人集団との関与を疑われる恐れはあります。
また、最悪のケースは犯人たちが「空き家の所有者が通報した」などと逆恨みをし、その後に危害を加えに来るケースです。実際に通報してもしていなくても、このような勘違いをされる恐れはあるでしょう。
これにより、本来関わる必要がなかった危険な勢力と関わることになってしまいます。不法投棄や倒壊などと比べると起こる確率は低いといえますが、いざ起きたときのリスクが大きいことはいうまでもありません。
(仮に空き家の所有者の方にダメージがなくても、やはり犯罪が増えること自体が社会的に良くないことです。たとえその気が一切なくても、間接的に犯罪者を手助けするようなことは、避けるべきといえるでしょう)
税金…特定空き家に指定されると、固定資産税が6倍に
空き家にも固定資産税がかかります。通常の空き家ならまだいいのですが、「特定空き家」に指定されると、税金が非常に高くなります。
特定空き家とは?
これは「危険な空き家」です。行政が「倒壊などのリスクがある」と判断した空き家が指定されます。
指定を受けると、固定資産税が通常の6倍になります。本来、住宅は「住宅用地の特例」という税金の減免制度を利用できるもの。しかし、特定空き家に指定されてしまうと、その減免が受けられなくなるのです。
このため、老朽化している空き家などは、特に早く処分すべきといえます。
補足…特定空き家の税金の値上がりについての公的な説明
参考までに、特定空き家の税金が値上がりすることについて、公的な団体はどのように説明しているかを紹介します。
「住宅用地の特例」は、住宅用地に対する固定資産税が最大1/6、都市計画税が最大1/3まで減額されるというものです。平成26年度までは全ての住宅に適用されていましたが、平成27年度からは、特定空家等への適用は無くなることが決定されました。
空き家の固定資産税・都市計画税(NPO法人 空家・空地管理センター)
これまで6分の1だった固定資産税が通常の金額になるため「事実上、税金が6倍になるのとお味」と同じということですね。
まとめ
最後の段落でご説明したとおり、空き家を放置することのリスクは、オーナーさんだけに留まりません。ご近所の方や、地域全体にも大きなマイナスを及ぼします。逆にいえば、空き家を早めに片付けて売却する、小まめな管理を続けるなどの努力は、社会貢献でもあるといえます。
これは空き家の掃除に限らず何にでもいえることです。そこに悪意がない限り、一人の生活が少し改善されることは、周囲の人の生活やその地域の状況を少し改善することにもつながります。空き家の管理に関して早めに打つべき手を打つことは、誰にとっても良いことなのです。
そのような行動のお手伝いを通して、お客様と地域に貢献させていただくことが弊社のミッションです。弊社に空き家のお掃除をご依頼いただければ、遺品整理士などの専門資格を持つスタッフが、業界最高レベルのコストパフォーマンスでサービスを提供させていただきます。
お見積りやご相談などはすべて無料ですので、何でもお気軽にお問い合わせくださいませ。空き家のお掃除を通して、お客様のお役に立てることを、スタッフ一同心から願っております。
遺品整理のみらいプロセスの対応エリア
遺品整理みらいプロセス にお任せください
遺品整理みらいプロセスは、埼玉・東京・千葉・神奈川の遺品整理、生前整理なら即日にお伺い出来ます。お急ぎの方、現場にはいけない遠方の方など、是非ご相談下さい。